Category Archives: ミュージカル・お芝居

シェイクスピアデイ

久しぶりの遠征でございます。

メインの目的は明日なのですが、
せっかくなので今日のマチソワを探して
「リチャード二世」@新国立劇場

「真夏の夜の夢」@東京芸術劇場

シェイクスピアの1日となりました。
レポはまた。

ケムリ研究室 no.1「ベイジルタウンの女神」


■日時:2020年10月10日(土)12:30
    1幕1時間45分 休憩15分 2幕1時間30分
■会場:北九州芸術劇場 中劇場 K列センター
■作・演出:ケラリーノ・サンドロビッチ
■出演:緒川たまき、仲村トオル、水野美紀、山内圭哉、吉岡里帆、松下洸平
望月綾乃、大場みなみ、斉藤悠、渡邊絵理、荒悠平、髙橋美帆
尾方宣久、菅原永二、植本純米、温水洋一、犬山イヌコ、高田聖子

自粛明けの観劇1発目はケラの作品。
それも大好きな緒川たまきさんとのユニット「ケムリ研究室」
の新作ですよ~。

これがねえ、もう素晴らしかった。
去年の「キネマと恋人」で
ケラの緒川さん愛はじゅうじゅうわかっておりますが
これはお互いのリスペクトと愛がいっぱい。
あ~最強のご夫婦だわ。

お話は、ライバル会社との駆けで貧民街ベイジルタウンに
無一文身一つで1ヵ月過ごすことになった
世間知らずのお嬢様社長マーガレット(緒川さん)のお話です。

破れた服にススのついた顔でいて
「私ほんとはお金持ちなの」なんて言うので
みんな頭がおかしいと相手にしません。
それでも全くくじけることはなく
まっすぐに突き進み、
面倒見のよい兄妹(仲村トオル・水野真紀)の家に転がり込み
ベイジルタウンにすっかり溶け込み愛される。

少ないお稽古で波長をあわせるためか
役者さんたちが強力!
よくこれだけ集まるよね。
きっとみなさんケラ作品に出たいんだろうなあ。

仲村トオルさんはケラ作品の常連さん、
言葉遣いはおかしいし聞いたことはすぐ忘れる
おバカキャラを愛らしく演じます。

山内圭哉さんは、最初あれあれ?普通のいい人役?
と思ったらやっぱりウラがある。
じゃないと圭哉さん起用の意味ないもんね。

菅原永二さんはヨーロッパ企画に客演されてた時
面白くて印象深かった役者さん。

温水さんは計算してるのかしてないのか天才的な間だよ。
イヌ子さんとの掛け合い、腐れ縁的な関係がとてもいい。

高田聖子さん、台詞がとても立ってて迫力がある。
今回はおちゃらけない真面目な役ですが
しっかりした役ももちろん上手。

そして松下洸平君。
舞台役者さんの本領発揮だね。
演技については「木の上の軍隊」で立証済み。
歌手でもあるからギターは弾くのだろうけど、
ダンスもできるからそもそもの動きがしなやか。
盗みを働いて貧困街をスルリと駆け抜けて行く。
やっぱりテレビより舞台を基盤にしてほしいなあ。

いつものプロジェクションマッピングは
あれって相当な設計とテストで成り立つものだろうに完璧☆
今回は漫画調の出演者イラストもあってこれがまた可愛い♪
一体どんな才能なんだ!?

ケムリ研究室って既に3作くらい構想があるらしく
楽しみで仕方ない。

城田優トーク@NHK「あさイチ」

あさイチのトークに城田優君が出演されてました。
「ファントム」は主演なのに演出もしてたんですね。

印象深かったのは
「ライバルとかいないんですか?」の質問に
「みんな仲間ですから」って。
心からそう思っている様子。

王子の毒舌キャラの「評判良い舞台は見に行かない」
とか
「出てくる若手は早めにたたいておく」
みたいなのとは真逆なコメント。

王子自身はリーダーシップはあるし、
舞台をよくするために誰よりもカンパニーのみんなを思いやってるのは
ファンなら知ってるけど、
そんなにリップサービスしなくていいよ~
無理しないでね~
と思った。

なんだ、結局城田君ではなく王子の話になってるじゃん。

美の巨匠「日生劇場」

テレビ「美の巨匠」のテーマが日生劇場でした。

日生劇場初めて入った時は衝撃でしたねえ。
こんなこだわりの劇場があるなんて、
やっぱりお江戸はすごいなあって。

クラシカルなきらびやかさ、
曲線はガウディのようだし。
天井にここまで手をかけるかあ
っていう凝りよう。
建築家の情熱と言うか執念感じますね。

その分、観劇する時も
改まった気持ち、気合いが入るものです。

音響設備の説明のところで
「オペラ座の怪人」が流れたのに違和感だったのですが、
ご指摘いただいて知りましたが、
劇団四季「オペラ座の怪人」初演は日生劇場だったそうです。
市村ファントムですね。
ラウルが祐様♪

王子の功績

昨日はショックで否定的投稿をしてしまったけど
最近、やっぱり王子偉いなあと思ったことを書く。

先日のNHK『うたコン』に海宝くんが出ていたのです。
生田絵里花ちゃんと美男美女のステージ。

甘いマスクにあたたかい歌声。
海宝マリウスは田村マリウスから浮気しそうなくらい素敵だった。
アラジンやってたならダンスもお得意のはずだし、
お顔、歌、ダンス…最強ではないか!

が、きっとテレビで観てる人には、
「誰この人?
生田絵梨花ちゃんとデュエットだなんて。
見たことないわりに歌うまいなあ」
が現実では。

こんなテレビではおみかけしないミュージカル俳優さんが
NHKうたコンなんていう有名番組に出演するようになったのは
確実に王子の功績だと思う。

場違いだなあと思いながら
テレビドラマに果敢に挑戦し、
毎回あまり反響も得られず、
今では、後からついてきた
いくさぶろ君に抜かれる始末。

いくさぶろ君は好き嫌いは別として
どの作品でも存在感を示し、ステップアップしていますね。
いつの間にか、古川雄大くんまで
王子も出たことのない朝ドラに出ている。
朝どら『エール』は音楽のお話のせいか特に多い。
小南満佑子ちゃん、カッキー
「テレビなんか出ねえよ」とでも言いそうな𠮷原さんまで。

王子はどうもあの薄めのお顔にメイクという
宝塚の男役のような印象のせいか
はたまた
あの才能はテレビ画面では収まり切れないせいか
どうもうまくいかない。
大丈夫かあと思うようなリップサービスの毒舌トーク
のキャラになってるかも。

なんにせよ、このレールを敷いたのは王子であり
コロナ禍で休演となった舞台人たちにとっては
結果としては良かったのだろう。

素晴らしいよ王子。
さすがはトップのお方です。