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映画「万引き家族」

やっと観ました。
話題のパルムドール受賞作品。

いやあすごかった。
ズシーン。
終演後、身体が重たくて…。

ネットでも書かれてたけど、
最初はモジョモジョ台詞がはっきりしなくて
何言ってるかわからない。
が、そんな中でも話に入り込む。

ケイトブランシェットが絶賛した
安藤サクラの泣きのシーン。
ここはもちろん、連れて来た女の子をぎゅーっと抱きしめるとこも
安藤サクラ、スゲ〜!
下着とかうつぶせで裸のシーンもあるんだけど、
ほどよく肉がついててすごくいい身体。
美人じゃないのに色っぽい。

子役の2人もすごいし、
端役まで、池松壮亮君とか、高良健吾とか、池脇千鶴ちゃん
緒方直人くんとか森口瑤子さんとか
贅沢な役者陣。
みんな是枝監督作品なら出たいって思ったんだろうね。

無駄話だけど、
緒方くんのお父さんの遺影は山崎勉さんではなく
緒形拳さんが良かったんじゃない?

お話は現代社会の問題がてんこ盛り。
問題満載の汚い家がワイワイよさげに見えて、
こぎれいなごく普通の家が虚しく見えてくる。

最後に安藤サクラが言う台詞がまた泣かせるんだよ。
「すごい楽しかったからさあ、こんなんじゃお釣りがくるくらいだよ」

幸せのカタチは人それぞれ。
周りがとやかく言うことではなく、
あくまでも本人のテリトリーなんだ。

で、ズドーンときているsasaとは違って
一緒に行ったお友達はピンとこなかった様子。
これも、響くかどうかは人それぞれってことだなあ
と思ったのであります。

映画『ファントム・スレッド』

朝割引だったので、土曜日だけど早起きして観てきました。

とても良かった。

美しい作品だろうとは思っていたのです。
大好きな英国の世界。
街並みもセットも好きだけど、
布ずれの音とかホックを外す音とか刺繍針を通す音とか
とにかく音が美しいのです。

そしてもちろんダニエル・デイ=ルイスの所作も見め麗しい。
この作品のために1年間デザイナーの修行をしたらしいです。
これで俳優業引退と宣言していて、今後はデザイナーになるとか。

完璧主義の監督とダニエルのおかげで、完璧に美しい。

ヒロイン・アルマ役の女優さんが、あれ?いまひとつ美人さんじゃないんですよ。
でも、それも設定で、肩幅が大きくて首が長くて胸がペチャンコで、お尻が丸い
というのが仕立屋レイノルズの理想とする体型なのです。

で、ネタバレなので詳しく書けませんが、
最終的には恐いお話なのです。
でも2人ともが納得した愛のカタチ。
そんなんあり~?って思います。

今年のマイベストはもう『グレイテスト・ショーマン』でキマリだと思ってましたが、
なかなかどうして秀作に出会ってしまいました。

映画『レディプレイヤー1』

せっかく映画館に来たので、
もう1本ハシゴしました。

sasa世代に評判の『レディプレイヤー』。
が、ゲームしないので構造を理解するのに時間がかかり
よくわからなかったのよ。
後から、こうだったのかなあと思い返す始末。

きっとねえ、ものすごくたくさんのパロディが散りばめられてたはずなんだけど、
そこそこ映画観てるつもりのsasaでしたがよくわからず。
あら?ランボルギーニ?とか思ったのも
デロリアンだったらしい。
そういえばなあって。

VRワールドとかアバターとかも理解できてなくてさ。
sasa世代向けの映画のはずなのに、ついていけないとは
能力が足りないのか。

映画『グレーテスト・ショーマン』ありがとう上映

2月に公開されてからまだ上演中。
人気のほどがうかがえます。

その「ありがとう?」特別上映。
ロングランとはいえ、最近は夜とか、不便な時間が多くてね。
週末のお昼間という都合の良い時間。
で、特別プレゼントとして、画像のポスターがもらえたのよ。
早速自分の部屋に貼ったよ。

チケット発売スタートして、そこそこ席が埋まっていて
コアなファンはいるものだ。
お友達同士とか多いかと思ったら、
お一人様多し。
集中して見たいもんね。

今回の発見。
バーナムのシルクハットはお父さんの形見だ。
お父さんの棺桶の上にあるシルクハットを手にするシーンに気づく。

と、CD聴いてて思うんだけど、
歌自体はザックの方が上手だ。
「The Greatset Show」はメインボーカルを
バーナムから途中でザックにチェンジしますが、
歌だけ聴くと、ザックの方がうまい。
「The Other Side」然り。
「Tightrope」のゼンデイヤとの声の相性も抜群☆
前回は失礼なこと書いてごめんなさいね。
「ハイスクールミュージカル」も是非見ますわ。

あとの疑問は、
・フィリップがアンの手をつないだ時、
ひそひそ陰口を言ったのはご両親?他人?
・フィリップが事故から意識を取り戻した時に、
後方にいたのはお父さん?

どなたかおわかりの方教えて欲しいわ。

これで目標の5回観たけど、
まだ観たいわ。
この作品ものすごく話の展開が早くてあっという間なんですもの。

映画『君の名前で僕を呼んで』

今朝の便で東京から戻ったのです。
ゆっくりしたいところだったのですが、
映画鑑賞券の期限が5/10であることが発覚。

観たい作品はあったのです。
チャーチルと迷ったけどこちらに。
なにせ、sasaの最愛の『ながめのいい部屋」の
ジェームズ・アイボリー脚色でしたので。

『モーリス』を思わせるBLの世界。

とても繊細でした。
北イタリアの教授一家の家に24歳の大学院生オリヴァーがやってくる。
背が高くてハンサムで好青年。
一家の息子エリオは親切に家のことを教えたり、町を案内したり。
オリヴァーは馴れ馴れしく身体に触れたかと思うと、
ふいに消えて、なんだか振り回されるエリオ。

若者ならではの思春期もあって、エリオはイラつく。
淡々と平凡な日常の中で、エリオの心情の見せ方がとても丁寧。
自分でもなんなんだ?この気持ちは?と
どこにも当たり先のないエリオ。

やっと自分の気持ちに気づき、
秘めた思いを伝えると、実はオリヴァーの方が先に思いを寄せていた。

この作品の意外なのは、そんな2人の仲が公になって問題になることもなく、
逆に両親は認めてさえいた。
愛し合っている2人を優しく見守る。
元カノさえも、非難したりしない。

オリヴァーは夏が終わる頃アメリカに帰るが、
それもお互い受け入れ、別れる。
そこで無理やりイタリアに残るとか、
アメリカについていくとか、そういう展開はない。
そして冬になってかかってきた電話でオリヴァーは
2年間なんとなくつきあってた女性と結婚することを告げる。
エリオに会いたくてたまらないと言った後に…。

ラストシーンはエリオがただただ涙する3分30秒。
感情を爆発させるわけでもなくただただ泣く。
この運命に耐えるしかない。
黙って身を引く。

感情をあらわにしないだけに、観る方はグッとくるのです。

『モーリス』の世界とはちょっと違ってました。
イギリスのクラシカルな世界ではなかったし、
音楽もクラシックではなく現代曲だったし、
衣装も貴族的ドレスではなく、普通の洋服だったし。

が、モーリスが4Kデジタル修復されて上演というニュースが。
これは必見です。
https://www.kadokawa-pictures.jp/official/maurice/index.shtml