尊敬するブロガーさんがコリン祭りをやってらっしゃって、
sasaもやけにコリンが観たくなった。
全く予習無しで見たら、
お話としては、結構ショッキングな内容。
同性愛のお話です。
監督トム・フォード自体が27年間連れ添った恋人と
同性婚を果たしているらしい。
愛する恋人ジムを亡くした大学教授のジョージ(コリン)
傷心のまま無力な日々を送っている。
空虚…生きている気力も意味もない。
朝起きると、また一日が始まる。それさえ辛い。
着替えてなんとかジョージの人格を被り、ルーティンをこなす。
でも気持ちは確実に恋人の元へ向かっており、静かに準備が進められる。
「ネクタイはウィンザーノットで」の遺書も遺して。
とはいえ、一度は愛そうとした女性チャーリーとは
今は心許せる親友で、今の唯一の心の拠り所。
この役がジュリアン・ムーアであることが救われる。
いよいよという時に彼を慕う学生ケニーが、
危険を察知して近づき、救おうとするのだが、結末は意外にも…。
ジョージのスーツ姿はもちろん、住む家も、ケニーのカジュアルニットも
映像も全て繊細で美しい。
ジムとの思い出シーンはバラ色だけど、
今の虚しい現実シーンはグレートーンで描かれる。
そして、台詞の絡みも多いので、2回繰り返して見た。
「怖いものは?」
「車」
「週末はどうしてる?」
「ごく静かにしてる」
静かに美しく佇む映画です。
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