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おめでとう☆アン

アカデミー助演女優賞、アン・ハサウェイおめでとう。
そりゃあもう、あのファンテーヌは素晴らしかったよ。
今まで観たファンテでは岩崎宏美さんが一番だったけど、
それ以上に好き。

今年の授賞式はいつもと違って
白とか黒のベーシックカラーのドレスが多かったらしく、
アンもほとんど白のような上品なピンク。
プラダらしいです。
ベリーショートもよくお似合い。

ヒュー・ジャックマンももちろんかっこよかったけど
一番魂を感じたのはアンなので、
なんだかsasaまでとても嬉しいです。

作品賞の『アルゴ』はねえ、しゃれた感じはしたんだけど、
あまり良さはわからず。

レミゼなんとかもう1回観たいんだけど、なかなか叶わず。
この受賞で上映延長してくれることを願う。

映画『スカイフォール』

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お正月に見ました。
「007」シリーズ、テレビで見たことあるかなあくらいの無知ですが、
周りの評判がよいので行ってみた。
舞台が一番好きなイギリスと、二番目に好きなトルコだったしさ。
よって、たいしたレビューは書けませぬ。

ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグ、
年齢にはあがなえない的なシーンが多々ある。
いいお歳だなあと思うも、あらあら微妙に年下なのね。

007→かっこよいアクション映画
のかと思ってたけど、「それ、ないやろ〜!」のシーンが多くて
結構笑ってしまった。
特にフォルクスワーゲンをクレーン車のようなもので
踏みつぶしながら進むシーン。
いや、そのやり方じゃなくてもいいんじゃない?
大英帝国、ドイツをぶっつぶすイメージなのかしら。

ファンにはいろいろなお約束やツボが満載なのでしょうが、
初心者ゆえ、表面をなんとなく見た次第。
それでも面白かったよ。
イギリスの風景が出て来るだけでゾクゾクするもん。

アカデミー賞ノミネート

日本だと公開が遅かったりして作品名を聞いても???
なことがあり、賞とかには疎いのですが、
マイブームのレミなんてどうなのかなあ?
と、とりあえずチェック。

個人的にはそりゃあ、圧倒的にレミですが、
客観的にはそういう世界ではないのね。
それにミュー映画はもともと失敗しやすいジャンルだそうな。
フーパー監督、『英国王のスピーチ』の後でよくチャレンジしたなあと。

で、最有力は『リンカーン』なのね。
予告編見たけど、ダニエル・デイ=ルイスはやっぱり素敵。
そして、意外だったのは次が「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」。
なんとも奇妙な作品だなあと思って試写会もスルーしたのに、
評価が高いんだ。
アン・リー監督だしね。

そして、ヒュー・ジャックマン、ちゃ〜んと主演男優賞にノミネート。
アンは助演になるのね。

日本のミューファンは昨日の東宝メルマガでショックを受けているはず。
体調を整えるための休憩ならいいんだけど、
大丈夫なのかと心配になる。

映画『レ・ミゼラブル』3回目

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3回目の『レ・ミゼ』新発見もあり、新たに疑問も湧く。
だんだんストーカー?小姑?化してるけど、メモ行きまっせ〜!

*ツーロン
あれだけの大きな船を人力で動かすところで
馬車馬のように使われてきた過酷労働の重みがきます。
バルジャンの頬もこけてゲッソリしてます

*仮釈放
山上を歩くシーンが服装といい、杖といい、巡礼の旅のイメージ。
十字架も2回登場します。
きっと宗教観がわかればもっと理解が深まるのだろうなと思う。

*『独白』
バルジャンが自分を恥じ、苛立ち、生まれ変わり宣言までの感情の昂りに
フーパー監督の、歌を別録りではなくライブにした手法が効いてます。

*工場
・ファンテを追い詰める女工さんの中に特に際立った、表情が怖い方が!
 ファンテを追い詰めているけど、自分も全く余裕がなくギリギリなのだろう。
・ファンテがもめた時、マドレーヌがどうして助けなかったかがわかりやすい。
 着任の挨拶に来たジャベールが視界に入ったから。

*波止場
・ファンテが歯を売る時、横から女がすかざす「奥歯におしよ!」と言う
 確かに前歯だと映画的にも困るもんね。
・ファンテがバルジャンに唾を吐いた後、両手でこぶしを握ってガードの姿勢。
 まるで本能のようだけどこれ演技?演出?すごい!

*バルジャンとジャベールの対決
う〜ん!やっぱりバルとジャベの声の尖り方が逆だなあ。

*宿屋
・曲の出だしがフランスを意識して少しシャンソン風アレンジ?
・テナルディエ夫妻(ヘレナとサーシャ)は美男美女過ぎ。
・さらにテナの歌はゲス野郎のキョーレツな個性であって欲しいのに
 いささかフツーのマイルドモード。
・今までテナ夫人は旦那のことを「慰め上手が聞いてあきれる〜♪」で
 うまいこと言うばっかりで愛想尽きてるけど、腐れ縁で一緒にいるのかと思ってたの。
 でも、そんな愚痴を若者の膝で言いながらお金をくすねて旦那に渡し、
 今回は旦那に向かって「愛してる♪」と言うシーンも発見。
 あら、実は旦那のこと好きだったのね。

*Stars
先日のややちゃんの指摘「歌のわりに背景が壮大すぎる」。
確かに、広がる空&眼下に広がる町並みもだし、背景に大きなワシの像を配したりするのよ。
華やかで鋭く高らかに歌い上げてくれれば背景も活きるというもんだけど、
なにせ、あのくぐもった声でマルッと歌われるとなあ。
この歌、ジャベの最大の見せ場だし、ファン多いからハードル高いよねえ。

*エポが好きなのは
・ミュージカルで「その髪好きだわ〜♪」が「話し方が好き」に変わってましたね。
マリウスは憧れの存在であり、髪を触れるほど近しい間柄ではないみたい。
ここ、エポにからかわれてるんだと思って軽くイラッとしてはらいのける
マリウス禅さんが可愛かったのが思いだされる。

*アンジョとマリウスの演説シーン
・おじいちゃんは最初馬車からマリウスの様子を伺い、下りてきて叱る
・インテリ学生マリウスにうっとりするエポ

*マリウスとコゼットのひと目惚れ
声をかけられても、もめ事が起きてても、相手しか見えてない
2人のアンポンタンぶりがいいねえ。
マリウスなんて、口をぽか〜んと半開きのままで
「うわ〜なんて可愛いんだあ!!!」が表情だけで伝わるもんね。
その後「あの娘を探してくれ」と言われて、
大好きなマリウスが喜んでくれるならとソワソワするエポが切ない。

*ABCカフェ
REDとBLACKの認識からはき違えてるマリウスに険しい視線を送りながらも
責め立てたりはしないアンジョ。
アンジョはいろいろ思うところがあるだろうけど、
学生たちそれぞれのいい所を認めてる感じがするね。
さすがはリーダー。
コゼットが去って戻って来たマリウスも嬉しそうに迎える。
グランテールはアンジョ崇拝のためか赤系のジャケットでみつけやすい。
*追記:ここ、ウソ書いてました。グランテールは白シャツにグレーのベスト
とはいえ、先ほどの演説シーンではアンジョのジャケットは紫なのだ。

*ワンデイモア
このシーンについては、映画が上回っていると思う。
バルジャン、コゼットとマリウス、エポ、学生たち、テナ夫妻…
それぞれの大事な明日を迎える様子を立体的に華やかに見せてくれる。
それがこちらにも積み重なって、感情が高まる。

1幕だけでこんなに長くなったので、2幕はまた次回。

是非お願いしたいのは、やっぱりワンデイモアで幕間入れて欲しいよね。
条件反射的に、拍手喝采して、さあトイレ!っていう体になってるんだもん。
それに、中盤からトイレ組続出で、忙しないのです。
それも「オンマイオウン」とか「カフェソング」とかありえない所で席を立つ
のでガックリくるよ〜。
こちとら、1曲も聞き逃せないので、トイレは我慢するのみ!
さらに全身全霊で観ていますので、体力的にも休憩が欲しい。

映画『のぼうの城』

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元旦はファーストデイ、今日はレディースデイということで、
2日で3本も映画観ちゃいました。

まずは評判が良くて観たかった『のぼうの城』。
「のぼう」というのは「でくのぼう」のことで、
武士だというのに武術にも戦術にも長けず、呑気で
でもここぞ!という時には才を現し、周りから慕われる
成田長親(野村萬斎)のお話です。

闘いものは基本的に好きではなく、
敵が撃たれて倒れたからといって「やった〜!」と喜ぶ気にもなれないので、
最初は「あ〜、やっぱ苦手かも…」と思いながら観ておりました。

でも、その中で、人の心を読んだり、どういう人材を配置するか
心理戦が大きな鍵となっているところが面白い。

豊臣秀吉2万の軍に攻め込まれれば、500人では到底無理だと
降伏を決め込んでいた城主。
「一戦もせずに開場せよ」とのぼうに命じて、北条氏の元へ。
のぼうも納得して、豊臣からの使者・長束正家を迎え入れるが、
正家の傲慢な態度に、思わず「闘いまする」と言ってしまうのです。

これね、石田三成が使者を正家に決めた時、大谷吉継(山田孝之)が
「正家は強きものには弱く、弱きものには強い男ぞ(別の者の方がよい)」
と箴言するのだけど、
三成は「だから正家にしたのだ」と言うの。
圧倒的な勢力だから勝つのは間違いなしで、
手柄を立てたい三成は戦にならないと困る。
そこを狙って敢えて正家を送り込んだということ。

あと最大のクライマックスの、のぼうの舞いのシーン。
ここも、ウツケのように振る舞っていながら、
実はどういう結果になり、それが領民たちにどう作用するかを計算した上での
命がけの大勝負。

他にも、強い武士が百姓たちに「闘うぞ!」と言っても士気はあがらないのに
のぼうが言うと「仕方ないなあ、手伝ってやらねえとな」
という感じに立ち上がる。
結局はのぼうの人柄で領民が集まり、団結し、城を守り通したということ。

ぶっきらぼうな丹波(佐藤浩市)は馬を駆る姿が勇ましく、
戦好きの和泉守(山口智充)は太い声と大槍使いが見事!
策士・三成(上地雄輔)、演技素晴らしいじゃないの!
甲斐姫の榮倉奈々ちゃん、sasaは苦手です。

公開が遅れた理由である水攻めのシーン。
きっと日本全土があの日のことを思わずにはいられません。
1年経ったからといってあまり状況は変わっていませんが、
実はあの直後にあった『ガリバー旅行記』に同じような水のシーンがあり、
その配慮の無さに失望したので、こちらはさすがに邦画だなと思いました。