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映画『シェルブールの雨傘』


映画を観たことがなくて、遅ればせながらDVDをレンタル。

カトリーヌドヌーブが美しいとは聞いてたけど、
この作品、その美しさだけで成立するんじゃないかと思うほどの
見事な美しさ。
きれいな金髪に真っ白な肌。
ピンクのドレスやコートが映えますね。
ベージュのコートはバーバリー?

ミュージカルでも、あそこまで全ての台詞が歌ってのは
珍しいけど、映画も同じくなのね。
映画では歌は吹き替えみたい。
ということは、カトリーヌドヌーブの声はひとことも聞こえないってことか。

音階が微妙に上下する不思議な感覚だったけど、
フランス語で聴くと納得。

オープニングで色とりどりの傘が行き交う中、
最後に黒い傘が並ぶのは悲恋の暗示よね?
あと、最初にギイが「(デートがあるから)今日は残業しない」
と修理を断るのは、カサールさんの車ってことよね?

で、カトリーヌドヌーブのあまりの美しさに対して、
ギイはあれでいいの?
あんまり魅力的じゃないんですけどぉ…。
カサールさんの方が素敵じゃない?

あと、ちょっと笑ってしまうのは、
ギイが兵役に旅立つ時、あんなに「あなた無しでは生きていけない」
と大騒ぎするわりに
列車が動き出すと、しばらくは見てるけど、見えなくなるまで見送るでもなく、
さっさと踵を返して、あっさり帰っちゃうのよね。

ギィの家のグリーン、ジュヌヴィエーヴのお店のピンクのストライプ
は舞台でも同じイメージだったね。
先に映画観てたら、ツボがたくさんあってもっと楽しめただろうなあ。

王子ギィ×カトリーヌのカップルなんていかがでしょうね。

録画鑑賞2本

超不機嫌なまま、今日はどこかに寄って帰ろうというのにも
その気になれず、先にバスで帰宅しました。
もう早く家に帰りたかった。

昼には着いたから、
今日は溜まってた録画でも観ようっと。

1本目『カティンの森』。
戦争映画とは知ってたけど、全く救いがなく、
戦争の悲惨さしかない映画だった。
たまたまだったけど、8月15日に観たのは良かったかも。

2本目『バーレスク』。
今さらながらやっと観た。
めちゃめちゃカッコいい。
曲の色気もダンスもすごくいいね。
そこにちゃんとヒロインのロマンスも入ってるし。

クリスティーナ・アギレラ、人気あるはずだね。
あの歌は何なんだ!
白人のかわいい女の子が出せる声とは思えない。
その上、踊れるなんて!

少し機嫌が直ってきた☆

録画・映画『宇宙兄弟』


上演中に観ることができず、
ちょっと前にテレビ放映があったのを録画していました。
もちろんお目当ては王子です。

主人公ムッタが「(宇宙飛行士)ヒビト(岡村将生)の兄弟だから有利だよねえ」
と新井浩文さんのあのけだるそうな嫌味を言われているところに
真っ白な衣装の王子が庇いに入ります。
ここだけいい人なのか、何か裏があるのかと思ったら、
最後までとにかく「いい人」。
リーダーシップもあるけど、嫌味がない。
優等生役です。

ただ、髪の毛がまっ黒なのが見慣れませんね。
おまけにリーゼントのようにバックスタイルで、
真ん中に一筋前髪が垂れてるの。
おかげでお顔の色白さが強調。
いつも西欧王子だから、茶髪の方がお似合い。

びっくりしたのが、ムッタと一緒にシャワーを浴びるシーンがあって、
え~!王子、後姿ながら素っ裸です。
博多名物山笠でもあるまいし、王子がお尻出していいのか?
これは衝撃でした。

岡田将生くんはお兄ちゃん大好きの弟役いいねえ。
『重力ピエロ』の弟役もお兄ちゃんを慕う弟ゴコロが
切なかったもんなあ。
小栗旬くんも奇妙なチリチリ天然パーマで
そのカッコよさも忘れてしまうほどでした。

ラストは、夢を叶えた宇宙兄弟を笑顔で見上げる王子。
宇宙飛行士にはならなくても大丈夫だったのかしら?

映画『アナと雪の女王』

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「まだ見てなかったんかい?」という声も聞こえてきそうですが、
やっと本日鑑賞してまいりました。
常々ミュ―ファンと言っておきながら
こんなに後れをとって失礼しました。

ストーリーはともかく、松さんと沙也加ちゃんの素晴らしさが注目されてますが、
sasaとしては、お話も面白かったよ。
「悪い魔女」的なエルサが全く誠実な「いい人」であるだけに、
あんな不幸を背負わされていることに胸が痛む。
「遊んで!遊んで!」と言って遊んでもらえないアナより、
そうしたいのにできずに幽閉状態のエルサの方が
断然辛いではないか!
「人の気も知らないで!」と言いたいのはエルサだったはず。

アナはこの先きっとクリストフと幸せに暮らすんだろうけど、
エルサにもそういう幸せを与えて欲しかったな。

というか、こうやって書いてると、
このお話『ウィキッド』を彷彿とさせる。
「悪い魔女」の汚名をきせられ身を隠して生きていくエルファバと
「良い魔女」として自分の幸せより国民のために生きていくグリンダ。
表の「良い」と「悪い」は逆だけど、
映画『クイーン』の時も思ったけど、
sasaは、荷を黙って背負って生きていく人に共感するようだ。

で、エルサにも白馬の王子が現れて欲しかったけど、
そういう展開にはならなかった。
アナは、ハンスとクリストフ、二人からモテモテだから
どちらかエルサのお相手になるかと思ってもそうもならなかった。

というか、ハンスのあの支離滅裂なキャラクターは何なの?
あの豹変ぶりはあまりに不可思議。
と、ネットを見てたら、ハンスは人格ではなく、
「他者を映す鏡」という考察があって、
その場その場で居合わす相手を反映するための存在であって、
人ではないらしい。
わかったようなわからないような…。

あ、あと気になってるのが、
最初の方の港のシーン?で、クリストフ一瞬登場するよね?
「この人、もしかして…」の思わせぶりなアップが
気になったのだけど…。

で、ミュージカルスターの競演
松さんと沙也加ちゃんですが、
今回は沙也加ちゃんが主役ということなのね。
台詞も愛らしく、歌も生の舞台よりは補正がきくのか正確。
高音がきれいだもんね。
松さんは、あの普通っぽい歌が好きなんだけど、
さすがにディズニーですから、華やかに歌謡曲っぽくなってたね。
実は原慎さんや安崎さんもご出演されてました。
オープニングのアンサンブルさんの厚みのある歌声や
ちょこちょこ披露される群舞も
ミュージカルっぽくて楽しい。

ということで、やっと観られてホッとしました。

アカデミー賞

最近は映画もなかなか観られていませんが、
アカデミー賞候補もいくつかは観ていてよかった。

作品賞の『ゼロ・グラビティ』は
最初、登場人物が2人だけと聞いた時には信じられなかったけど、
実際は、ずっとひきつけられたままだった。
セクシーなジョージ・クルーニーはともかく、
サンドラ・ブロック好きじゃないのに
とても面白かったもんね。

主演男優賞のマシュー・マコノヒーは
『ダラス・バイヤーズ・クラブ』は拝見してないけど、
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でのちょっとのご出演が
インパクトありすぎ!
お話自体は破廉恥でクレイジー、R18指定は当然だ。
レオ様もものすごいパワーだったのだけど、
あのちょっとの登場でかっさらったマシューに軍配上がる。

『それでも夜は明ける』は観るチャンスはあったのに
観てなくて残念…。