Category Archives: ミュージカル・お芝居

BS2『組曲虐殺』

kumikyoku

やっと集中して観ることができました、王子の『組曲虐殺』。

壮絶な人生を歩み、拷問で殺された多喜二を
その強烈な部分だけに焦点を当てるのではなく、
笑いも涙もある普段の日常を温かい気持ちで描いてありました。

教えていただいた三浦綾子作『母』を読んでいただけに
登場人物やストーリーはすんなり理解できました。

『母』にも何度も書かれていたように
とてもとても心優しかった多喜二。
王子自身もインタビューで答えていましたが
「どうしてあんなに優しい人が命を落とすまでの拷問に耐えたのかわからない」。

多喜二がユーモアが好きで、優しいのはもちろん、
多喜二を追う警官2人組も人間的に悪い人ではなく、
登場人物6人に誰も悪人はいません。
昔懐かしくおだやかな世界の中で、
石原さとみちゃんのはにかんだような笑顔も
小曽根さんのピアノ楽曲も、
全体が優しいからこそ、
冷酷な現実をどこまで受け取るかは
観客に任せたような気がします。
井上ひさしさんは人が大好きで観客を信頼してたのでしょう。

王子の歌はいつもと少し違いましたね。
圧倒的な歌唱力をみせるときっと浮きそうなので、
普通の役者さんっぽく歌っていたような…。
ミュージカルスターのきらびやかさを抑えて、
多喜二になりきることに集中していたというか…。
牢獄シーンでのあの熱唱では、喉大丈夫なのかしらと心配しましたが、
千秋楽まで無事につとめあげたわけですから、
そこはさすがはプロ10年目。

歴史で習った時点では、小林多喜二→赤→危険人物
のようなイメージを勝手に持っていて、
でも、社会を悪くしようとして活動をする人もいないはずだし、
悪意に満ちた思想に人がついてくるわけないし、
物事に対して先入観や偏見なく向かわなければなりませんね。

やはりテレビ画面ではなく、実際の舞台で、
役者さんと他のお客様と一緒にこの世界を共有したかったです…。

地球ゴージャス『Xday』

Xday

日時:2010年8月28日(土)17:00
会場:福岡市民会館
座席:31列最下手ブロック
出演:岸谷五朗、寺脇康文、中川晃教、藤林美沙、森公美子、陽月華

新聞で目にしたチケットプレゼントに応募したら、見事当選。
親孝行に母親を誘って行って来ました。

岸谷五朗さん、舞台ではどんな感じなんだろう?
「僕こそミュージック」で評価の高いアッキーは初見です。

岸谷さんは予想以上にかっこよかったですよ。
間の取り方は面白いし、ダンスは上手だし、寺脇さんとの掛け合いが絶妙。
アドリブなのかどうかわからない絡みのシーンがあって、
森久美さんなんか、笑いがこらえきれなくなってたので、
やっぱり岸谷さんの即興ネタだったのかも。
とにかく会場は終始、笑いに包まれていました。

アッキーは歌がパワフル。
王子の美しい正当派のモーツァルトと比べれば、
ロッカーであるアッキーの歌声はエネルギッシュだったことでしょう。

舞台はこの6人だけで構成されます。
まずはそれぞれの人生にスポットが当てられた後、
お互いを全く知らない6人が、ある日、偶然にもあるバーに居合わせ、
運命の変わる「Xday」となるのです。

なんの関係もなさそうな6人が、実は見えない糸で絡み合っているのですが、
今回は、ササのいつもの「理解できず置いて行かれる…」
ということが全くなく、
どちらかというと「そこまで説明してくれなくても大丈夫よ」
と言いたいくらい、説明が親切。
きっとそうだろうなあということも、きっちり台詞で説明してくれちゃいます。
こういうのって岸谷さんの優しさなのかしら?
もう少し観客を信頼してポイッと放り投げてくれてもいいのにね。

確かに長塚圭史さんレベルだとわかんない訳で、
ササには、前回のナイロンくらいの距離感がちょうどよいです。

遅すぎます…

シャオチャン、明日、公演するそうです。
ブログでその発表をしたのが今日だよ。
カキコミしてるファンのみなさんも口を揃えて「行けません。残念…」。
確かにシャオチャン自身も「おそくなりました」って書いてるけどさあ、
発表が前日ってのは、いくらなんでも遅すぎるよぉ…。

シャオチャンのダンス見たいファンはいっぱいいるんだから
もっと早く教えてくれればいいのに…。
シャオチャンブログなかなか更新されず、
『ファンタスティックス』の話題も全くありません。
先日ほとんどのメンバーが揃ったイベントにも登壇しなかったしなあ。
忙しそうで何よりですけどね。様子もちょっと知りたいのであります。

気になる公演

10月の遠征のために、あちこち情報を仕入れたり、
観劇関連の会員に登録したりしたわけだけど、
そうすると、ますます魅力的な情報が飛び込んできてしまうのよね。

今日ホリプロさんから届いたメルマガ。
小栗旬 最新主演舞台☆パンクオペラ『時計じかけのオレンジ』
これさあ、確実にチケット激戦だよね。
小栗旬くんが主演で、さとしさんや禅さんもご出演。
演出は河原さんですし。

『時計じかけのオレンジ』って映画見た時、衝撃的に怖かった思い出が。
あの恐ろしさ、舞台にするとどうなるのでしょうね。

ファンタスティックス予習☆その2

『ファンタスティックス』のCDが届きました。
日本語版はみつけられなかったので、輸入版です。

ミュージカルっていつもOvertureが素晴らしいですね。
これから始まる世界をわくわく盛り上げてくれます。

まだしっかり聴き込んではいないけど、
軽く聴いただけでも結構好きな予感です。
伴奏のピアノが楽しく、軽やかなのです。
オケじゃないのかなあ?
でもシンプルで良いですよ♪