Category Archives: ミュージカル・お芝居

舞台『夕空はれて-よくかきくうきゃく』

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■日時:2014年12月13日(金)19:00 
   1幕19:00-19:40 休憩15分 2幕19:55-20:30
■会場:青山円形劇場 C-16
■脚本:別役実
■演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
■出演:仲村トオル、マギー、山崎一、奥菜恵
   緒川たまき、池谷のぶえ、犬山イヌコ

発売日当日に張り切ってゲットしたチケットには
『雨の降る日は天気が悪い』とある。
発売後に、別役さんの体調不良により書き下ろしができなくなり、
過去の作品に白羽の矢が立ったという、いわくつきの公演。
作品が変更になったのに、出演者は変わらず、というのもこれまた凄い。
ケラ自身、正直降ろしてもらうことも考えたらしい。

お話はどこかの町に男1、名前さえない仲村トオルが現れる。
並んだイスに何気に鞄をおき、ブラブラしていると、
町人らしき人たちが現れて、
ときどき出没するという、ライオンまたは熊もしくはトラ
(ここも、それぞれが違う動物名を言うので結局どれだかわからない)
それが、一昨日はこのイス、昨日がその隣のイスに座った人を噛んだと言う。
…となると、今日は…
で、男1が慌てて鞄の位置をずらす。

町人たち
「え?あなたはまさか噛まれたくないと思ってるんですか?」
男1
「え~?あなたたちは噛まれたいんですか?」
町人たち
「私たちだって噛まれたくないですよ」
男1
「でも、さっき『噛まれたくないと思ってるんですか?』って言いましたよね?」
町人たち
「いえいえ、私たちだって噛まれたくないんです。
でも、あなたは本当に噛まれたくないと思ってるんですか?」

みたいな会話が続く。

んんん?
なんじゃそりゃ?訳わからん。

そして、この訳わからん感は男1が観客になりかわって
「ええ~?」とその理不尽さに驚き、反論してくれる。
でも、町人たち、暖簾に腕押し状態で、正論は通じない。

ナイロンもナンセンスコメディだけど、
今回はそこに別役さんの脚本でナンセンス度がアップ。

結局最後まで、何が言いたいのかわからず、
でも、台詞を追うこと自体がとても楽しい。
うっかりしてると、足元すくわれちゃうから、
笑いながらも集中!

相変わらず滑舌のよい緒川たまきさん、
ナンセンスを堂々と言い切る美人、素晴らしい。
奥菜恵さんも、あまりいい印象はなかったのに、
このナンセンスを上手に体現してて良かったです。

青山円形劇場、初めてにしてラストでした。
役者さんたちがものすごく近いのね。
仲村トオルさんなんて、ほんの2mくらいのところにいたよ。
ケラもお気に入りのようでしたが、とても素敵な劇場。
代りになるものが現れるのかしら?

舞台『星ノ数ホド』

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■日時:2014年12月11日(木)19:00 85分
■会場:新国立劇場 小ホール D3列1
■出演:浦井健二、鈴木杏

全く予習なしに観たこの作品、
最初は何が起こってるのかワカラナイ。
「自分の肘ってなめられないの知ってる?」という同じトーク、
いや若干違うトークが繰り返される。

その後も、似たような、でも違うシチュエーションが繰り返される。

観ているうちにだんだん気づいてくる。

あ~、そうかあ。人生ってこんな微妙な違いの連続で
できてるんだなあって。

あの時のひとこと、それに対する反応がほんのちょっと違うだけで、
人生は違う方向に向かうものなんだと。

微細な違いを、転換ごとに切り替えて演じる2人。
鈴木杏ちゃんは、大人計画や蜷川作品で上手ってことはわかってたけど、
浦井くんには驚いた。
この作品、頭の切り替えがものすごく必要で
途中、少しでも躓いたらシラーってなるのに、
2人ともパーフェクト☆

浦井くんの役は養蜂家で、髪形もファッションもパッとしない
モサーっとした青年。
このイメージにもぴったりハマってるのに、
芝居は確実。

観ているうちに、自分のことにも置き換えて、
こんな星ノ数ホドの選択肢を経てきていることを実感し始め
不思議な感覚になる。
とても面白い試みだった。

この2人だから成立したお芝居ではないだろうか。
とてもいいものを観た。

王子登場@快傑えみちゃんねる

福岡では2週間遅れくらいで放送されてるみたい。
やっと見ました、えみちゃんねる。

先日、平方くんが出演してるのも見たのですよ。
王子はいちお新春の『モーツァルト!』のアピール出演なのだけど
実際、アピールしてもチケット売ってないんじゃない?

この番組、ゲストよりも司会の上沼さんのおしゃべりが
結構長いのね。
王子、いつしゃべるかドキドキしながら待つのだけど、
ゲストたちもトーク上手で、
王子はそれを笑っている姿が映るばかり。

やっと王子の順番になったけど…
王子のプロフィール紹介で終わったぞ。
ゲストたくさんいるから二度登場することはなく…。

1時間番組だから王子の姿は結構見られたけど、
キレのあるトークは堪能できず…。

王子登場@「ごきげんよう」

放送日の11日はちょうど東京遠征時でしたからね、
録画しててやっと拝見しました。

Kバレエ宮尾俊太郎さんとご一緒。
プリンスつながりという設定。
面識はあるのと、同じステージの人間ということで、
王子、テレビでのいつものアウェー感は無い模様。
その上、宮尾さん、王子に負けずに面白い。
まあ、熊川さんの手にかかる方なので、
頭の回転が速くないとやってられないでしょうね。

そして宮尾さんといえば、
『カルメン』の時、わざわざ見送り握手のために来福されてた方ですよ。
あの、見つめられてドギマギし、
え?何かあるの?と勘違いしそうになるお方。

トークの内容もすっごく面白かった。
中でもファンに取ったアンケート。
王子の残念なところは「私服がダサい」。

やっぱり…。

このテレビとか仕事の写真とかはスタイリストさんついてるし、
とりあえず、先日の出待ちの時は2日ともOKなファッションでしたが、
多分、自前と思われるイベント出演の時は
ちょっとぉ…と思うこともしばしば。

王子、そうですかあ?みたいなこと言いながら、
実は軽くショックだったはずよねえ。

おまけにレッスン嫌いなのね。
真面目かと思いきや、練習は嫌いなのか。
ダンスだけでなく、歌もレッスンはしていない模様。
でも、シャオチャンも鍛えたりするのはやってなくて、
練習することで鍛えるみたいなこと言ってたもんね。

座ってる時もお膝を揃えてお行儀よく。
脚は長いし、背も高いのに、相手が宮尾さんだったのは
ちょっと損したな。

九州国際フェスティバル

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■日時:2014年12月21日(日)17:00
■会場:鳥栖市文化会館 小ホール 自由席

「九州国際フェスティバル」などという壮大なタイトルですが、
鳥栖の小さなホールでのこじんまりしたもの。
内容も各種てんこ盛りで、
ダンスコンテストあり、特攻隊のお話の読み聞かせに
戦争体験のミュージカル。
観客もほとんどが出演者とその親御さんなど。

そんな中、シャオチャンは博多金獅子太鼓さんとのコラボステージ。
ステージに横たわるシャオチャン。
チリンチリンと鈴の音。
筑紫珠楽さんに抱き起されて、
シャオチャン人形が立ち上がる。
太鼓の音に息を吹き込まれて踊り出す。

動きがね、太鼓に合わせてるので、いつもとまた違うの。
こういうのって振り決まってるのかなあ。
その時のイマジネーションで動くのかしら。
でも、ちゃんと音の転換にはピタリとあってるのよ。
ステージ自体が小さめで、そこに大きな太鼓があるから
あまりスペースはなくて、
十八番のピルエットも開脚ジャンプもスペースをはかりながら
動いている様子が可愛い。
後半は苦悩の表情も浮かべ、悶えるように踊る。
最後もまた横たわって人形になって終了。

とにかく、シャオチャンの動きは全部好き。
軽やかでも悩ましげでも、苦しんでても、
どの動きも魅力的なんですもの。
結構長かったので、とても堪能できました。

あと、ピアニストの久保山菜摘さんが素敵でした。
ミュージカルの後半の伴奏もされたのだけど、
うわぁ、全然違うわあと思った。
アンデスのグループ「インカニャン」との演奏も
素晴らしいピアニカ演奏。
この方の弾くピアノ好きでした。
まだ大学生なのにチャリティほか幅広く活動されてます。

時間も押してて、夜中に帰るのも不安だったので、
きっと残り2曲くらいだったと思うけど、
インカニャンの途中で退出しました。
最後にまたシャオチャンもステージに上がったようですが、
残念ながらそこまでは観られず。
次回は7月20日に、今度はアクロスで開催するらしいので、
またシャオチャン出演してくれないかなあ。