■日時:2023年11月16日 18:30
第1幕105分 休憩20分 第2幕80分
■会場:新国立劇場
※以下は「尺尺」と同じなので省略しますね。
マチネの「尺尺」があまりに面白かったので期待しすぎたかな。
こちらは事前に本を予習していて面白そうだと思ったわりに
そこまでパンチはなかった。
というのも尺尺はソニン×岡本がメインだったのが
こちらは中島×浦井がメインだったからかも。
中島朋子さんはシェイクスピア女優さんだと思うけど、
このヘレナがそれほど起伏のある役ではなく、
終始おしとやかで大人しく変化が薄い。
コミカルな要素は少なかった。
で、こちらでは浦井くんが大活躍なのだけど、
ヨボヨボのフランス王(岡本)のインパクトは強すぎた。
すごいなあ、後半まで誰だかわからなかったよ。
セットは両方同じものが使われていて、
客席側の水辺にバートラム浦井がドボンと落ちるシーンも。
このバートラムというのがまたクズ男で、
どうして賢いヘレナがあんなにも恋焦がれるのかわからない。
そしてこちらも「ベッドトリック」と言うらしいが
女性陣の策略でもすり替えがあって
女性が道具のような扱われ方をしている。
最終的にはバートラムも渋々ヘレナと結婚することにして
めでたしめでたしってことで終わるけど、
観客の方は「それでいいのか?」みたいな
モヤっとしたものが残り、
こういうのがダークコメディなのかな。
マチネもソワレも3時間ずつくらいあって
6時間座りっぱなし。
観るだけでも大変なのに、その6時間で
違う役を演じる役者さんって偉大。
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