■日時:2013年9月17日(火)18:30〜20:20
■会場:西南学院大学チャペル
以前TVで中村医師の水利事業の活動をみて感動し、
一度は生でお話をお聞きしたいと思っていた。
2013年のアジア文化賞大賞を受賞され、
西南中学校ご出身ということで、
王子がオープニングセレモニーを飾ったチャペルで
記念の講演会。
1984年ペシャワールでのハンセン病コントロールの医療活動
がスタート。
でも、これは先進国が考えた机上のプランで、
ハンセン病が流行るということは、他の病気も蔓延しているということ。
ハンセン病しか診ません、では意味がない。
もともと2000年以降の大干ばつが一番の問題で、
水がない→汚い水を飲む→下痢をする
ところに、食べ物がない→栄養がない→薬も買えない
の負のスパイラル。
診療所までたどりつければまだいい方で、
着くまでに絶える人々が多数。
根本的解決が清潔な水。
最初は古井戸の再生に取り組んだが、何度やっても枯れる。
地下水利用の限界を感じ、緑の大地計画〜マルワリード取水堰事業を開始。
「百の診療所より一本の用水路を!」
水路というのは常にメンテを必要とするため、
重機ではなく、地元の人がメンテできる石と蛇籠の工法を採用。
筑後川の山田堰の220年前のやり方に倣う。
現場では、熱中症で毎日人が倒れる。
アフガニスタンはもともと8〜9割が農民の自給自足の国。
過酷な状況でも、自分たちの農地を取り戻したいという一心で作業は続く。
25キロにも及ぶ無謀な取水計画が完成し、
干涸びた土地が緑の大地になった写真が映し出された時は
会場にうわぁーという感嘆の声が上がった。
魔法のような変貌ぶり。
ものすごいことをされているのに、
中村医師は、普通のことのように話される。
いろいろ思うことあったので、また書こうと思う。
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