Author Archives: Sasa

舞台『住所まちがい』


■日時:2022年10月8日(土)14:00 2時間10分
■会場:世田谷パブリックシアター L列
■原作:ルイージ・ルナーリ
■上演台本・演出:白井晃
■出演:仲村トオル 田中哲司 渡辺いっけい 朝海ひかる

※いくらかネタバレございます※

社長(仲村トオル)、警部(渡辺いっけい)、教授(田中哲司)の3名が
同じ部屋に鉢合わせる。
それぞれ別の目的で、違う住所を訪ねてたのに、ここにたどり着いた。
どの住所が正しくて、どの住所が間違いなのかわからない。
名前もナカムラ、ワタナベ、タナカが順繰り入れ替わってるの。

この場所自体も一体なんなんだ?
自分が入って来たドアからしか出られず、
それも大気汚染の警報が鳴って一晩閉じ込められることに。
3人で話しているうちに、それぞれ社会的地位のある人なので
自己主張が強く言い争いになる。

住所も名前もねじれていて
ん?自分たちは本当に生きているのだろうか?
という恐ろしいギモンも湧いてくる。

マリア様のような女性が床から湧いてきて、
社長は清めの塩をまく。
ここでもキリスト教?仏教?

一晩明けて、3人は自分の入ってきた入口から出て行く。

が・・・・・。

役者さんがこの3人ですからね、
とっても面白かった。
コメディに出る仲村トオルさんが好きなのよねえ。
もともと滑舌はそんなによくないからよく詰まる。
渡辺さんは舞台で拝見するのは初めて。
膨大な台詞がスラスラ。
田中さんは以前拝見したのは「浮標」だったので
今回は180℃違う役ですね。

作品自体はコメディです。
実際、客席はずっと笑ってました。
でも、単純なものではなくて、きっとそこにはもっと深いものが…。
それがなんだか怖かった。

同級生と@RACINES FARM TO PARK

今回もsasaのピンポイントのスケジュールにあわせてもらって
小中学校の同級生とブランチ。
南池袋公園にある「RACINES FARM TO PARK」さん。

人気のカフェで、なんとか室内の席をみつけて
3人でお喋りしました。
コロナで遠征も控えてたから久しぶり。


残念なことに、早々に介護・障害・施設探し
などに直面したお友達がいて、もう近くに迫ってるんだと実感。
そういうことは突然やってきて
イチから調べて奮闘してなんとか道をみつけていく。
弟が遠方に家を建てた以上、
母親をみるのはsasaで、
旦那も長男で、
他人事ではないのです。

3人ともゴタゴタあったわりには
なんとか今のところ夫婦は一緒にいます。

また次回まで日常をやりくりして
お会いしましょう。

ヨーロッパ企画第41回公演「あんなに優しかったゴーレム」

■日時:2022年10月7日(金)19:00
■会場:あうるすぽっと
■作・演出:上田誠 音楽:滝本晃司
■出演:石田剛太 酒井善史 角田貴志 諏訪雅 
土佐和成  中川晴樹 永野宗典 西村直子 藤谷理子
金丸慎太郎 亀島一徳

ほんとはトモフのライブに申し込んでたんだけど、
抽選であっさり外れ、
慌てて代わりに取った公演です。
これが大当たり☆

※いくらかネタバレございます※

ある投手の取材が出身地で行われ、
空地の片隅に土でできた大きなゴーレムがいる。
投手は昔、ゴーレムとキャッチボールをした思い出を語りだす。
それは彼にとっては当たり前のこと。
町の人に聞いても、ゴーレムに助けられた、とか
遊んでもらった、とか、育ててもらった女の子がいる、とか。
町の人にとってはゴーレムは普通に存在している。

最初は「何言ってんの?ヤバいよな?」とか言い合ってた取材陣たちも
取材を続けていくうちに
「あれ?なんだか…」となってくる。

ヨーロッパ企画は、面白いなと思ったテーマを取り上げて
作品を見せてくれる。
今回は「集団心理」ですね。

みんなが、ゴーレムは存在した、と言うと、
自分もなんだかそんな気になってくる。
そのうち、自分の中で、それは事実になる。

最初は「そんなバカな」と言ってる取材陣と一緒に話が進むので
なんだかこっちまでモヤモヤして、え?そうなの?みたいになるんだわ。

最後はその投手がゴーレムとキャッチボールをするというので
取材陣は撮影する。
撮影が終わって「確かにキャッチボールやってたな」
・・・・・
「いや、(録画を)もう一回見てみよう」
・・・・・
「もう一回」
・・・・・

真実はいかに?????

ヨーロッパ企画、サイコー☆
今回もゲラゲラずっと笑ってたわ。
そして、町の人がみんなゴーレムがいたと思うなら、
優しいゴーレムとの思い出があるなら、
ゴーレムがいた方が幸せなら、
それでいいじゃん、って思う。
面白くて優しいお話でした。

ミュージカル「キンキーブーツ」


■日時2022年10月7日(金)14:00
■会場:東急シアターオーブ
■音楽・作詞:シンディ・ローパー
■演出:岸谷五朗(日本語版演出協力/上演台本)
■出演:
チャーリー・プライス:小池徹平 ローラ:城田優
ローレン:ソニン ニコラ:玉置成実
ドン:勝矢 ジョージ:ひのあらた パット:飯野めぐみ
トリッシュ:多岐川装子 ハリー:施鐘泰(JONTE)
エンジェルス:穴沢裕介、森雄基、風間由次郎、佐久間雄生、遠山裕介、浅川文也
エンジェルス / スウィング:シュート・チェン
サイモン・シニア:藤浦功一 ミスター・プライス:松原剛志
リチャード・ベイリー:高原紳輔
マギー:杉山真梨佳 ジェンマ・ルイーズ:久信田敦子
マージ:舩山智香子 フーチ:清水隆伍 マット:増山航平
ヤングチャーリー:小林佑玖
ヤングローラ:高橋唯人

初演の春馬ローラの時はチケットに近寄ることさえできなかった。
今回は、先行抽選でさっさと当選しました。
お目当てはソニンですので、いいんですけどね。

この作品にはキャストというよりも、作品ファンというのがいるようで、
ローラ登場シーンをはじめ、ここ!ってところで会場がお約束で湧きます。

城田くんはダンスも頑張ってるし、バラードも上手なんだけど
どうしても春馬くんだったらきっと…と悲しくなる。
あの才能を一度でいいから生で観たかった。

それにしても、小池徹平くんは上手だなあ。
音程は正確だし、声が澄み切ってて通るのよねえ。
動きも軽やかで、純朴なチャーリーにぴったり。
今度からTVの科捜研に出るそうですが、
せっかく舞台で響く声なのにもったいない。

ソニンは振り切ったコメディエンヌがさすがです。
『RENT』であんなにセクシーなミミの後に
訳わからないモーリーンもやったもんなあ。
あのドンドコイ精神が大好き。

以前、ブロードウェイキャストの来日公演で観たことあるんだけど、
日本人の機微を心得た演出になっているので
今回の方が確実に楽しかった。
シアターオーブでは毎日、あのエンタメの世界が繰り広げられているんだろうなあ。

フィジカルコメディ舞台『ケッチスケッチ』

■日時:2022年9月25日(日)11:30 80分
■会場:東市民センター なみきホール
元が〜まるちょばの赤モヒカン”ケッチ”のソロ舞台。
ずっと昔に宗像の大道芸祭りで観たが〜まるちょば。
スーツケースを使ったパントマイムが衝撃でした。
当時から外国でも活躍していて、
オーストラリアで活動してたけど
コロナで帰国して、今、なんと福岡市に住んでいるらしい。
コロナが落ち着いたらまた海外へ行くそうなので貴重なタイミングでした。

小中学生招待の企画でもあったので、会場は子どもたちが多く、
内容もちょっと子ども向きだったかな?
楽しかったけど、もう少し大人っぽいのが良かった。
正直言えば、小林賢太郎さんのことを思い出し
「うるう」の世界観を懐かしく思う。
あれは、子ども向きのようでありながら
大人の絵本だったんだよなあ。

それでも、台詞がないので、
動きを見て、音を聞いて、想像しながら観る世界は好きです。

カテコでご挨拶があり、
ステージでは台詞なしのケッチがよく喋ること喋ること!
無言のキャラを貫いてもよいのでは?