Category Archives: おでかけ・イベント

原田治展「かわいい」の発見


■会場:アジア美術館

オサムグッズ、ジャストな世代です。
ミスドのグッズ、どれも可愛かったけど、
学生の身分ではグッズがもらえるほど
ドーナツは買えなかったです。

会場内は当時を知っているとは思えない若い子がいっぱいでした。
キャラクターのイメージのファッションでキメテル女子たちも。

ほんとにどれもこれも可愛い。

本の装丁もこんなにいっぱい。

ポテチのキャラクターが原田さん作って知ってました?

ラクラク描いているようで
実際は緻密に計算されている。
色指示が精密なのはもちろん
きっちりした文字で、省略することなく一つ一つ
「青」「赤」「黄」「黒」が漢字で書かれてます。
後年はCMYKになってました。

ときどき原田氏の考え方が紹介されていて

●イラストに大事なのはテーマや内容にそっていること
ニーズに応えるためには作画スタイルを変える。
オサムグッズのスタイルが有名ですが
線画やパステル画のようなイラストもありました。

●本の装丁を描く時は中身を読み込まずさわりに止める。
表紙で内容のイメージを押し付けないようにかな。

そして、ラストにあったのがこのメッセージ。
ちょっとキュンとしちゃいますね。

グッズコーナーは当然人が溢れていて、
sasaはお弁当箱とハンカチをお買い上げ。

可愛い刺激をいっぱいもらいました☆

TOMOVSKY LIVE@堺ファンタンゴ

■日時:2020年9月19日(土)18:00
■会場:堺ファンタンゴ

3月開催予定だったライブのリバイバル公演でした。

こんな時期に大阪行くのは自覚足りないかなあ
とも思ったのですが、どうしてもトモフの歌が聴きたかった。
輝く日々を見たかった。

会場はもともと大阪の十三にあったライブハウスが堺に移転した
ファンタンゴ。
トモフは関西では気軽に公演するけど
九州まで渡ってくれることは滅多にないので
こっちから行くしかない。

やっぱり行ってよかった。
トモフはみんなの「自己肯定」を促進してくれます。
「それでいいんだよ」って。
現実逃避もOK、後ろ向きもOK
何かあったらスポンジで吸い取ってあげるよ
って。

新曲「DRIVE RECORDER」も
CDでは散々聴いてるけど、やっぱ生ギターはカッコよい。
早々にYoutubeアップしてくれてます。

ライブハウス危険なイメージあるけど、
実際は定員80人ですかすかだし、
いちお1mごとに立ち位置のテープが貼ってあって
観客はもちろんマスクで、ライブ中はトモフから
「拍手と猛烈なハミング」だけ許される。
というコロナ対策。

マスク外して会食よりよほど安全だと思います。
入場前に連絡用のメルアドを登録して
何かあれば連絡が入るはず。
で、既に1週間経ちましたので
もう時効でしょう。

トモフは年上ですが、
ほんとに愛らしくて優しい。
ライブの前も普通に客席をウロチョロ登場。
細くて少年のようです。小食なのかなあ。

去年の拾得の時、
ギター買おうと思ってたのに買ってない~!
と歌ってましたが、
ギターが新しくなってた。
「4万円もしたギター」っていうのも庶民的。

トモフの歌に、存在に癒されます。

お盆グルメツアー

グルメツアーとタイトルうってみたものの、
男子たちなので、sasa好みのラインナップとはいかない。

それも、sasaはできるだけそのエリアならではの
行ったことのない美味しいお店と開拓したいのに、
普段でも食べられるじゃん!という
チェーン展開の美味しさ確定のお店ばかり。

想夫恋の焼きそば。
そりゃあ美味しいですよ。

夜はスシロー。
はい、子どもたち好きですしね。

亜橋のカレー。
ナン美味しいしね。

どれも美味しいですが、
なんだかつまんない。

「現代アートセレクション」展

もうひとつあっていたのが北九州美術館のコレクション展でした。
メインビジュアルはひと目でわかる
草間彌生「南瓜」。
他は海外の有名画家の数点以外は全く存じ上げない方ばかり。

特に戦後美術史で欠かせないという「具体的美術協会」のコーナー。
吉原治良の「人の真似をするな。今までにないものをつくれ」
という指導で若いアーティストたちが斬新な作品を発表していったそうですが、
絵具を投げつけたり、上から大筆を吊るして描いたり、
全身にランプをまとるパフォーマンスとか
メッセージを理解しようとしたけど
凡人には無理だった。

この北九州美術館、建物が磯崎新の作品であることで有名です。
1974年誕生というから、当時は衝撃の建築だったでしょう。
今も変わらずカッコいい。
そして今や誰しも知る草間彌生の初個展を
1980年代に開催している。
入場の際、ソーシャルディスタンス!を指示されましたが
その必要ないほどの来場客の少なさ。
素敵な建物&企画の美術館なのに勿体ない。

男子たちがいなければカフェでお茶したかった。

「風景画のはじまり コローから印象派へ」

久しぶりに美術館。
戸畑にある北九州市立美術館の企画展、
フランスのランス美術館のコレクションです。

風景画って今では当たり前のジャンルだけど、
成立したのは19世紀初頭。
というのも、絵具がチューブになったり、
鉄道の発達とか、時代背景の影響は大きくて
社会の動きや流行には理由があるのだなあと改めて思う。

風景画の誕生から見ていくので、
前半は暗い作品が並ぶ。
コローをこんなに一気にたくさん見ることはなかったので、
じっくり見ていくと、
木々の枝はしっかり、葉は形があったり、
靄のようにぼんやりしてたり。
緩急があって深みが増す。
そこにいるのは実際の人物ではなく
昔の牧歌的な人々。

そんな時代を経て、
鮮やかな色彩と軽やかな筆致の風景画が出てくるのですが、
ルノワールに対面した時、
おお~来たか~!ってなった。
暗くて過去のイメージモチーフだったところに
ルノワールの明るい新感覚!
当時は革命的だったに違いない。

エッチングもたくさんあって、
黒の細い線だけでの表現も
これまたいいねえ。
あと、エッチングは自分で彫って刷ってるのかと思ったら
(実際、山本容子さんとかアトリエで刷っていらっしゃるし)
ちゃんと刷り師さんという職業があったのね。
刷り師から画家になった人もいました。

も一つ思ったのは、
100年以上前の画家さんたちなのに
意外にみなさん長寿。
78歳とか今と同じくらいの方もたくさんいて
芸術家の繊細な精神状態とはいえ、
会社勤めで人間関係や業績でストレス抱えるよりも
心の充足はあったのかも、
と思ったり。

記念にポストカードを1枚ずつ。
モネ、ピサロ、コローです。