
◆日時:2010年11月6日(土) 12:30開演
上演時間約2時間45分(休憩15分含)
◆会場:北九州芸術劇場
◆座席:4列目下手サイド
◆出演:市川亀治郎、筧利夫、山本裕典、月川悠貴 他
◆演出:蜷川幸雄
ササね、大学の専攻は英語英文学なのです。
当然、シェイクスピアもやりました。
でも無意味に多い(先生ごめんなさい)台詞の量にウンザリし、
どこがどう偉大なのかも全くわからず…。
でもさ、今日のはめっちゃ面白かった〜!
無意味な言葉遊びがこんなに面白いのね〜♪
やっぱりこれこそ生の舞台の醍醐味?
で、その面白さの原因の半分以上は筧さんだと思います。
じゃじゃ馬娘のキャタリーナ(亀治郎さん)を
それを圧倒する破天荒さで突き破るペトルーチオ(筧さん)。
追い立てまくる台詞と奇妙な動きがタダゴトじゃないんですよ。
よく次から次にあんなにしゃべれるもんだわ。
へんてこダンスも見事。
おかげで、シェイクスピアの生み出す言葉遊びの面白さを
初めて楽しませていただきました。
山本くんも「何言ってるかわからない」というレビューがあって
心配していましたが、十分がんばってました。
まあ、トラーニオの田島優成くんの方がずっと上手でしたけどね。
とにかく色白さんでお顔が美しい。
あれだけ奇麗ならビアンカもいけちゃうんじゃない?
『タンブリング』で鍛えたおかげ(?)で動きもステップも軽快。
そして、ササ、シャオチャン発見以来、
身のこなしの美しい方に吸い寄せられる傾向あり。
今回惹きつけられたのはアンサンブル井面猛志(いのもたけし)さん。
従者、貴族、フィリップとして登場されます。
皿をアクロバティックに投げたり、軽々とジャンプしたり、
最初、動きがきれいだなあ…なんて注目し始めたら、
あれあれ、お顔がまた可愛らしい。
このお芝居、召使いたちが後ろにずらっと並んで
メインキャストのやり取りを見守るシーンが多く、
ペトルーチオの尋常じゃない言葉や動きに一同振り回されるので、
みんなクスッと笑ったり、ずっこけたり、慌てたり、
表情をくるくる変えて反応します。
井面さんも目がまるっとなったり、ほっと安心したり、
ぎょっとしたり、表情がとってもチャーミング♪
ペトルーチオの靴を脱がせて、それを臭そうに持ったり、
愛想ふりまきながらワインをついでまわるのも愛らしい。
さきほど軽く調べてみたら、情報が少ないのですが、
元JACの方のようです。
身のこなしが軽いはずだわ。
カテコの時はね、下手側だったので、ちょうどササの目の前で、
ず〜っと客席に向かって「ありがとうございます」って
丁寧にお礼を言い続けてらっしゃいました。
これからご覧になる方は、
井面さん、軽く注目してみてください。
筧さんは放っておいても確実に視界に入ってきます。
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