Category Archives: 映画・dvd

DVD『Holiday』

子どもたちのいなかった週末に
ずっと観たかったDVD『Holiday』を借りてきました。

先日、映画『愛をよむ人』を観て、
大好きなケイト・ウィンスレットが終始険しい顔なのが辛かったから
元気な明るいケイトが観たかったの。

恋人に二股かけられ、あげくに婚約され、
忘れられずにひきずる女性アイリスを明るく演じています。
中盤以降くらいまでぱっとした出会いもなく、
足の悪い老人アーサーを助け、のんびりした交流が続くのですが、
実はこれがアイリスを幸せに導くポイント。
アーサーはアイリスがどうやったら幸せになるかちゃーんとわかっていて、
そうなるように上手に誘導してくれました。
アイリスもアーサーが再びステージに上がれるようサポートするしね。
とても心温まる交流です。

都会的すぎてちょっと苦手だったジュード・ロウは
ロンドン郊外の田舎に住む好青年を演じていて
この意外な素朴さが素敵。
『スルース』とか『リプリー』のいかにもイケメンっていう役より
今回が一番ドキリとしました。

キャメロン・ディアスは目が怖くて苦手なんだけど、
ジュード・ロウとのラブラブシーンでは
やっぱり絵になるカップルだわ。

まあ、最後はハッピーエンドってわかっちゃいるけど
安心して楽しめる映画です☆

解釈の違い

とっても感動した『重力ピエロ』について
会社で熱く語ってたら、
実はもうずっと前に観ていた同僚がいて、
感動を共有できる☆と思って意見を求めたんだけど、
うーん…って。

確かにササは思い入れが強すぎるところがあって、
ひとつのポイントにぎゅーっとなると
ストーリーの他のところの矛盾とかあんまり気にせずどーっと入り込んでしまいます。
好き嫌いもかなりはっきりしてるし。
その分、好きなものには胸いっぱい感動できて楽しいんだけどね。

ラストの解釈も同僚と違うのよ。
ここについては迷いがなかったので、
へえー、そんな解釈するんだあ…ってすごく意外。

物事に対する見方・考え方ってほんと人それぞれなのねん。

映画『重力ピエロ』

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キャッチコピーは
「家族の愛は、
重力を
超える。」

残された落書きとか連続放火事件とか遺伝子暗号とか出てきて
その謎解きによって家族の秘密が明らかになるミステリーですが、
そんなパーツがどこかにいっちゃうくらい
加勢亮演じる兄・泉水と岡田将生演じる弟・春の
深い兄弟愛に感動☆

パッとしない平凡な兄と
絵の才能に溢れ、かっこよくてモテモテの弟。
でも、弟の秘密を知るからこそ守ってやりたいという思いを持ち続ける兄と
なんでも一人でやれるようでいて「大事な時は兄貴がいないとダメなんだよ」と言って
兄を心の支えにしている弟。
そんな2人の想いが表面のキャッチーなミステリーの裏側でじわじわと伝わってくるのです。
作家さんというのはこういうやり方で自分の伝えたいメッセージを送るのね。

うちも男の子2人だからいろいろ考えちゃいます。
しっかり者だけど、超人見知りのお兄ちゃんは、
お友達を誘う勇気もないので、弟に電話をしてもらい、
のんびりしてるけど、お兄ちゃんのピンチにはブンッと正面に出る弟は、
やっぱりお兄ちゃんが全てのお手本。
性格も全然違うし、もし同じクラスにいても仲良くなったかなあと思うけど、
泉水&春のような関係であって欲しいと願うばかりです。

岡田将生くんの儚げで透明感のある美しさも感動的。
加勢亮さんとの淡々とした演技がまたグッときます。
読書家の同僚によれば、本はイマイチだったそうだけど、
映画はとても素敵で、観て良かったなあと思う作品でした。

映画『いとしい人』

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映画『いとしい人』公開初日、行ってきました。
もちろんお目当てはコリン・ファースですが、
『理想の女』のヘレン・ハントがヒロイン&監督の作品ですから
見逃す訳にはまいりませぬ。

*ストーリーは…
39歳の小学校の先生エイプリルは出産適齢期。
子どもが欲しくてたまらないのに、
突然、結婚10ヶ月の夫に別れを告げられます。
そこに実母と名乗るテレビタレントのバーニスが現れます。
彼女の言ってることは本当なんだかどうだか?
そんな中、生徒の父親フランクといい感じに…
というところで、前夫との妊娠が発覚!
さて、エイプリルの幸せの行方は?

とてもおだやかなお話でした。
まあ、夫にいきなり出て行かれたり、
突然ド派手な実の母親が現れたりするのは波瀾万丈ではありますが、
フランクとの恋愛については静かに進んでいきます。
この年代でそんなにラブラブキャピキャピのお話では現実味がないもんね。
ササ世代には等身大なラブストーリーだと思います。

エイプリルの浮気についてはフランクはもちろんすっごく怒ってて、
コリンのブスーッとした顔は『高慢と偏見』ダーシーがダブリます。
でも、よく話をしてみればやっぱりエイプリルのこと忘れられないのね。
っていうか、このシーンは結局エイプリルにうまいこと持っていかれたって感じ?

「ハートウォーミングなラブストーリー」とあるけど、まさしくその通り。
静かにじんわりあったかくなるお話でしたよ。

コリン・ファース☆BBC『高慢と偏見』

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英文学の講座でご一緒の方に貸していただいた名作、
BBC『高慢と偏見』のDVDです。
5時間以上あるのですが、見始めると止まらず、
一気に明け方までかかって観てしまいました。

5人姉妹の次女エリザベスと資産家ダーシーの間の高慢と偏見による反発や誤解〜愛の成就までを、ジェイン・オースティンならではのちまちましたせまーい世界で描いてあります。
この「ちまちまさ」がオースティンの魅力ですからね。
そして、その細かい心の動きを演じるダーシー役のコリン・ファースが素晴らしい!
最初の高慢な態度、
だんだんリジーに惹かれながらもそれを表せず、
リジーの苦境にはいてもたってもいられず、
愛の告白はまるで怒っているかのよう…
ぎこちなく、ちぐはぐな不器用さが、彼の真意がわかった時に
かえっていとおしく感じさせます。

ダーシーと言えばコリン・ファースと言われるのも当然ですね。
そもそもこの作品、エリザベスが主役のはずなのに、DVDジャケットはコリンのアップ。それくらい彼の存在感がすごかったってことですよね。
おかげでコリンは「ブリジット・ジョーンズの日記』でもダーシー役ですし。

今週末5/23(土)はヘレン・ハント/コリン・ファースの
『いとしい人』が公開です。
ハートウォーミングなラブストーリーということ。
期待してます☆