Category Archives: 映画・dvd

映画『スラムドッグ&ミリオネア』

一風堂ラーメンの後は
せっかく子どもたちをおばあちゃんちに預けたのをいいことに、
この際だからとレイトショーに行くことにしました。
子どもなしでパパとご飯食べたり、映画観たりって
結婚前のデートを思い出すわあ。

アカデミー賞総なめの『スラムドッグ&ミリオネア』。
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スラム出身の主人公ジャマールが、大人気のクイズショーに出演し、
これまでどんな知識人も勝ち残ったことのない、最高額の賞金まで勝ち進む。
何故彼は答えを知っていたのか。
イカサマを疑われて警察の尋問を受ける中で、
彼の人生とクイズの答えがつながっていく…というお話。

彼はもちろんイカサマをはたらいたわけではなく、
これまでの人生の中で答えのヒントを得ていました。
そんなに都合良い巡り合わせがあるわけないじゃん
と普通なら思うところですが、
主人公のこれまでの人生を見ていると
たまにはそんなことあってもいいじゃん
と思ってしまいます。

映像もとても斬新。
ハリウッド映画のようなカーチェイスや追いかけではなく、
子どもたちが走る、走る、走る…のシーンもこれまでに見たことのないような
疾走感とエネルギーがあります。

インドの抱える貧困と不条理が絶対的なものとしてあり、
最後がそこそこハッピーに終わっても、やるせなさの残る映画なのですが、
最後はインド映画のお約束、出演者総出で踊りまくるエンドロール。
このアンバランスさ、インドってすごいわ。
本気出したらエライことになる国ですね、きっと。

映画『ビバリーヒルズチワワ』

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試写会のチケットをいただいたので家族で行ってきました。
ハリーウィストンのダイヤのネックレスに
シャネルの5番をつけた
超セレブ犬、チワワのクロエが誘拐され、
野良犬たちに助けてもらいながらサバイバルするお話ね。

うーん…
今ってペットブームだしね。
実際、ディズニーの作品なのに、来てたのは大人ばかりでした。
チワワ好きさんには楽しいのかもね。

予告編であった『お買いもの中毒な私!』の方が気になるわ。

映画『魔法にかけられて』

またまたこれもお友達にDVD貸してもらいました。
劇場で見逃してしまい、是非観たかった作品です。
ファンタジーの世界が好きな上に、
ミュージカル映画なの。
これが気に入らないはずがない!!

そしてその期待以上に
いやあ〜、かわいかった☆楽しかった。
主演のエイミー・アダムスは33歳でのお姫様役なんだけど、
全く問題なく愛らしい。
浮世離れの夢見るお姫様ぴったりよ。
動きがきれいだし、歌は明るいし、
何より、観る人をハッピーにしてくれます。

朝、いきなり窓辺で歌い出したり、
公園歩いているうちに踊り出して、しまいにはすごい人数で歌って踊る大パレード☆
貸してくれたお友達はDVD持ってるものの「なんで公園でいきなり歌い出すと?!」と
この世界に入りきれず、何度も観ようとしては挫折してるんだって。

でも、ミュージカル好きのササは当然こういう「非日常」大好き。
どんどんやってやって!
ディズニーなので、色彩はきれいだしドレスは抜群にかわいいです。
かなりオススメ♪

映画『チェンジリング』

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先日の『おくりびと』の後、続けて『チェンジリング』を観ました。
監督クリント・イーストウッド、主演アンジェリーナ・ジョリーの映画です。
新聞に「クリント・イーストウッドにハズレなし!」とあったし、
他のレビューでも好評だったので気になっていて
ちょうど時間も取れたので観ることにしました。

と、そのぐらいの気持ちで観たのですが、
これがすごーく良かった。

「ある日突然、消えた息子。
5ヶ月後に帰ってきた彼は別人だった。
1928年、ロサンゼルス。
魂で泣く本当にあった物語」

まずはストーリー・テリングの力がすごい!
実際にあった事件を元にしていて、実は結構複雑なお話だと思うのに、
とてもわかりやすい!
そして、ひとつひとつのプロットは淡々とすすんでいき、
静かな中でお仕着せられることなく、感情がじわりじわりと忍び寄ってくる感じです。

ストーリーとは別に、意外だったのは
この映画ではアンジーの美しさが最重要視されていないこと。
もちろん、そこにいるだけで美人なんだけど、
昔風の濃いアイメイクをアップで映すシーンが多く、
それも泣いてるから目のまわり真っ黒。
お肌もあまりきれいじゃなく、
ハイライトとか修正とかしてる様子がありません。
ありのままの美しさと演技の前にあっては
作りものの美しさは今回特に必要なかったってことかな?

とにかく、体全体にドーンとくる映画でした。
おすすめです♪

映画が終わって外に出ると、
クリント・イーストウッドの次回作『グラン・トリノ』の広告が掲示されていました。
4月公開予定☆要チェックですね。
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映画『おくりびと』

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先週やっと観ました『おくりびと』。

無理して欧米を真似るより、
日本人であるからには、こうやって日本人にしかできないもので勝負すべきだと思うし、
こんな繊細な感性を持つ日本人という人種でよかったなあと思わされる映画でした。
もっくんの所作は美しいし、
いつもは苦手な広末涼子ちゃんも透明感のある奥さんでした。

でもやっぱり賞なんか関係ない、もっと早い時期に観ておくべきでしたね。
ずっと観たい気持ちはあったのですが、
結局観たのは賞を取ってから。
そうなるとやっぱり邪心入っちゃいます。
「アカデミー賞を取った」
「もっくんがすばらしい」
というのが大前提になりますから。

奥さんや幼なじみが主人公の「おくりびと」という仕事を嫌悪するわけですが、
賞を取った以上、こちらには「尊い仕事」という認識になってしまっているので、
その嫌悪感が宙ぶらりんで、なんだか居心地の悪い状態でした。

作品自体が「期待しすぎてイマイチだった」とかいうことはなく、
期待通りにすばらしい映画でしたが、
個人的には、まっさらな気持ちで観るべきだったというところが残念です。