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映画『えんとつ町のプペル』


ちょっと前の映画レビュー。

キンコン西野さんのあれこれで話題になってますが、
その西野さん大好き、オンラインサロン会員でもある同僚から
チケットいただいたので、行きました。

お話自体はよくあるベタな内容です。
亡くなったお父さんの生まれ変わりであるようなプぺルとの友情、
夢をあきらめず突き進むことの大切さ。

率直な感想はね、
西野さんが夢に向かって走り続け、
多くの中傷を受けながらも
多くの支持を受け成功してるのはわかるけど、
それを押し付けられているようで重荷になる。

特に大きな目標や夢をもたずとも
小さなことをコツコツやる日々で
幸せに生きている人もたくさんいるので、
そんなにプレッシャーかけないでって気になりました。

西野ファンの同僚も観た後
夢を持ってない自分がつらくなってきたらしい。

伏線もとても多くて複雑。
1回では???状態。
西野さんの頭の中でもはあれもこれもとアイデアいっぱいで
情報詰め込みすぎたんじゃないのかな。

さて、良かった点は絵のセンスと声優窪田くん。
えんとつ町の設定なので全体モヤがかかっていて、
なんとなく陰鬱な気持ちになるのですが、
絵のセンスがとてもよい。
キャラクターの身体のバランスとか線画がおしゃれ。
西野さんはアーティストだなあと思う。

で、ガラクタのつぎはぎでできた、
醜くてみんなにのけ者にされて
でも心優しいプペルの声が
「エール」の時とはまた違う窪田くんの声で
とてもわかりやすく表現されてました。
窪田くんの役作りすごいなあ。

もう一つは、お父さんの声とナレーションが
志の輔師匠であること。
ラストに長い語りがあるのですが、
志の輔師匠に読み聞かせしてもらっているような気分になる。

西野さんがもともと志の輔師匠のファンで
意を決して頼みに行った話も面白かった。
声優さんについては、最初から決めての
キャラクター作りだったようです。

2020年エンタメ回想☆

2020年大晦日。
今年は誰にとっても
なんとも言いようのない年となりましたね。
何をやっていたかよくわからないままに過ぎて行った…。

さて、気分を切り替えて
恒例のエンタメ回想させていただきます。

滑り出しは快調だったのですよ。
1月の時点で既に今年のベスト1はキマリ!だったし
こんなにすごいもの観てしまったら
この先どうしようなんて思ってました。
それが3月から世界の様子が怪しくなり、
転がり落ちて行きました。

映画は行けなかったとはいえ、
BS映画の録画や
ネット配信などでメモ忘れも入れるとそこそこ観ましたね。

ではまず映画部門から
*映画『ダウントンアビー』
*映画『パラサイト半地下の家族』
*映画『エジソンズゲーム』
*BBC『刑事ヴァランダー』
*DVD『サーチ』
*映画『ドロステの果てで僕ら』
*録画『キリングフィールド』
*録画『ゴッドファザー』
*録画『6年目の浮気』
*録画『若草物語』
*録画『ヒドゥンフェイス』
*録画『ピースメーカー』
*録画『遙か群衆を離れて』
*録画『キングダム』
*録画『知りすぎていた男』
*録画『キングダム』
*録画『タクシードライバー(韓国)』
*録画『心の旅路』
*録画『翼よあれが巴里の灯だ』
*録画『ファイアーフォックス』
*録画『引き裂かれたカーテン』
*録画『老人と海』
*録画『マディソン郡の橋』

さすがは自粛イヤー。
自宅鑑賞ばかり…

次に観劇部門(一部音楽部門含む)。
*博多座『ダンスオブヴァンパイア』2回
*小林賢太郎演劇作品『うるう』
*無名塾『タルチュフ』
*舞台『ねじまき鳥クロニクル』
*舞台『グッドバイ』
*舞台『天保十二年のシェイクスピア』
*配信『The Phantom of the opera』
*藤岡くんライブ配信
*カンバーバッチ配信『怪物』
*配信『12人の優しい日本人』
*配信『井上芳雄 by MYSELFオンラインスタジオライブ』
*青年劇場『キネマの神様』
*トモフスキー@堺ファンダンゴ
*ケムリ研究室 no.1『ベイジルタウンの女神』
*舞台『リチャード二世』
*舞台『真夏の世の夢』
*ソニン20周年ライブ『Cheers』
*ミュージカル『ビリーエリオット』3回
*博多座『僕らこそミュージック』

あれ~?
意外に今年もちゃんとたっぷり観てるじゃん。

では、2020年度sasa的No.1発表です!

【映画部門】は

う~ん…該当なし。
映画館で観た4作品はそれなりに面白かったのですが、
今年のベスト!と言えるほどではなく…
来年に期待しましょう。

【観劇部門】は
これはもう1月の時点で決まっていました。

小林賢太郎さんの『うるう』。

この日は母の誕生日とコレクターズのライブと
丸かぶりだったのですが、
それをキャンセルしてでも行って良かった、
行かなかったら大きな不覚となったこと間違いなしの公演でした。
年末の賢太郎さん引退という衝撃的な事件もあったし
本当に大事な宝物となる体験でした。

ササメモにお越しくださったみなさまありがとうございました。

2021年もみなさま健康第一でよいお年を。

TV録画「映画音楽はすばらしい!」

やっと見たNHKBSの「映画音楽はすばらしい!」
つぶやきのように思ったことをツラツラ書きます。
ツイッターか?

オープニングは王子の「ANOTHER DAY OF SUN」/「ラ・ラ・ランド」。
オープニングを王子が飾るなんてすばらしい!

が、あれ?
なんか王子、調子出てない?
いつも歌以上に盛り上げてくれる感じが少ない。
速すぎる?いやテンポの速い曲だってこれまでやってきてるし…。
あんまりあってなかったのかな?

「プリティ・ウーマン」/LE VELVETS!
シュガーさんミュージカルで活躍→NHK進出おめでとう☆

城田優君、どんな歌も歌いこなすなあ。

ディズニートークを仕切る王子。
『トイ・ストーリー』から「君はともだち」。
小池徹平くんが「すごいムズくてものすごく練習した」
っていうのを「あ~」って聞きながら
ちょっと「俺は歌えるけどね」視線の王子。
アルバムに入れてるからね。
実際、実際徹平くんの歌はまだ慣れてない感じでした。

『美女と野獣』
野獣は城田くんかと思ったら
シュガーさんなのね。
(さすがに本家石丸さんではない)
あ~さすが声楽のプロだねえ、どっしり上手い!

森崎ウィンくん『雨に唄えば』。
あんな難しいダンスなのに踊れるんだ!
歌って踊れるということは、
ミュージカル出てくるね。
実際WWS出てたみたい。

王子ソロ2曲目
『ゴースト/ニューヨークの幻』から「アンチェインド・メロディ」。
これは素晴らしい。
王子の声質とテンポがあってるよねえ。
たっぷり豊かに聴かせるわあ~。
さすがです!

濱めぐさん
『レ・ミゼラブル』から「I DREAMED A DREAM」。
実際の舞台の時は、濱めぐさんの個性が強すぎて
どうもファンテにしっくりこなかったんだけど
こうやって歌だけ聴くと上手いなあ。
というか、ファンテがあんなに顔立ちはっきりアメリカ人、
儚げイメージの一切ないアン・ハサウェイだったことの方が意外よね。

最後は島津亜矢さん
『グレイテスト・ショーマン』から「THIS IS ME」。
クイーンの歌も誰よりも上手だったけど
現代曲がこんなに歌える人
他にいないから演歌界からでも引っ張ってこられるんだろうね。

最後の2作品が両方ともヒュー・ジャックマン主演ってのが
比類なき存在ってのを表してるよね。

映画シーンで最愛のヒュー・グラントが映ったのが嬉しかった☆

DVD『サーチ』

久しぶりにDVDをレンタル。
同僚におすすめされてた『サーチ』。

生まれた時から画像や動画を記録してきた親子。
母親が病気で亡くなり、シングルパパが娘を育てる。

娘が大学生になってだんだん手元を離れていったところで
ある日連絡が途絶える。

友達は?よく行く場所は?ピアノのレッスンは?

一緒に住んでるのに、娘のことを何も知らない。

順調に楽しい大学生活送ってると思ってたら、
画像に映った娘は食堂の端っこで一人ぼっちでランチ。
ピアノは半年前に辞めていた。

愕然とする。

肝心のミステリーよりこの親子の関係が突き刺さる。

家を出た以上、
今誰が友達かなんて、
どういう生活してるかなんて
全く把握のしようがないもん。

映画自体は思わぬ展開だったし、
今事件が起こると
ネット社会でこういう展開になるのか、
人の不幸をこうやってネタにするのか、
自分のSNSのアクセス増やすのに利用するのか、
とか、
なんかねえ、
普通の人がそんなに悪意もなくごくフツーに
気軽に人を利用できる時代なのだと思った。

録画『マディソン郡の橋』

衛星放送で毎日名画やってることを
この自粛期間に初めて知り、録画して観ている。
『マディソン郡の橋』はベストセラーになった当時に本は読んだけど、
あんな若造の頃では意味わからんよね。
というか、明らかに見方が変わっている。

大人のラブストーリーということだけど、
恋愛の部分は正直どうでもよくて
一番考えたのは自分の存在価値のようなところ。

最初のシーンで、メリルストリープ演じるフランチェスカは
家族のためにせっせと食事の支度をし、
「出来たよ~」と夫と息子、娘を呼ぶ。
3人は黙って席に着いてお祈りもそこそこに無言で食べる。
フランチェスカとしては、美味しい料理を作って
「さあどうぞ~」と家族に食べさせ、
「美味しいよ~」のひとこととか、
家族の笑顔とか会話を楽しみたかったのよ。

ここでふ~っとなる。

イタリアからアメリカにお嫁に来て、
最初は教師をやってたけど、夫の希望で専業主婦になり、
家の農園と家事が全ての日々。
小さな町だから、みんな知り合い、なんでもお見通しの狭い社会。

そんな平凡な日常の中、家族が4日間家を空ける。
そこにたまたま現れた、世界を巡るカメラマンの
ロバート(クリントイーストウッド)。
お話は刺激的だし、カッコいい。
それに比べて自分には話すこともない。

そんな憧れの人が自分に好意をもってる様子。
舞い上がる。お互い真剣な大人の恋。
ロバートも一緒に行こうと言ってくれたんだけど、
結局は行かなかった。
ひとときの恋愛だから楽しいのであって、
退屈だけど優しい旦那と愛する子どもたちを捨てることはできなかった。
この選択は正解だと思う。

でも生涯忘れられずに、
それぞれ2人の思い出である橋に散骨してもらう遺言を遺し、
結果的にはハッピーエンド。

この不倫って実際は自宅のベッドで愛人と過ごすという
ゲス不倫ですよ。
どれだけ叩かれても仕方がない。

が、途中フランチェスカが「誰からも必要とされてないの」
と言うシーンがあって、そこで「必要だよ」って言ってくれる人がいるのは
良かったねえと思ってしまう。

ほんと映画の見方なんて年齢や立場で変わるもんだねえ。
そして、正直ベタな話だし、中年男女の色恋話なのに
成立させるのは、やはりイーストウッドの手腕。