Category Archives: おでかけ・イベント

楽美術館「光悦考」

楽美術、よく通りがかって気になっていたのです。

光悦あんまりわからないけど、
と思いつつ入ってみました。

展示点数は少ないんですけどね、
小さな美術館なのに、無料でタブレットの貸し出しがあって
解説を読みながら進みます。

最初は光悦のいた時代はどんな楽焼だったのか、
そしてそこから光悦はどう向かったのか。

茶碗の胴体がすくっと立った先代たちとは違って
あえてズングリムックリ。
口も指をグッと入れて内側に歪める。
高台もわざと中心からずらす。

光悦の特徴が少しばかりわかるようになってきます。

小さな館内を何回か行ったり来たりして
作品をしっかり見ることが出来ました。
点数が少ないのもいいかもしれませんね。

京都ならでは

長男がいつのまにかテレビを買っていて
それもメルカリで買ったもんだから
ちゃんとしたのじゃなくて
チャンネル3つしか映らない。

そんな貴重なチャンネルの1つが京都のローカルだったようで
なんと!ヨーロッパ企画がご出演ではないか!

さすがは地元京都。
ラッキー☆

ナイツテイル終了

とりあえず感想だけ。
楽しかった〜。
王子の素晴らしさと楽しげな表情にも満足。
原作知らないけど、シェイクスピアのコメディかな。

そして曲がとてもいい。
他のミュージカルとか曲調が違うのよ。
洋物なのに和風のテイストもあり、
アイルランド風の楽しげな曲もあり
切ないメロディーも。

博多座来てたら通ってたな。

野見山暁治講演会「なぜ絵を描き続けるのか?」

以前のお仕事でセンスがよくて大好きだったデザイナーさんが
「野見山先生から学べるので九産大にしたんです」
と言ってたことがあって、
注目していた画家さんです。

先述の展覧会に行ったのも
この後援会が目当てでした。

御年98歳。
よろよろしながらも意志のしっかりしたお姿。
さすがに2時間話し続けるのはきついだろうなあと思ったら
学芸員さんとの掛け合いでの講演会でした。

テーマは「なぜ絵を描き続けるのか?」
最初は「どうしてでしょうねえ、特に理由なんかないですよ」
みたいなスルリと逃げられます。

学芸員さんの質問にもゆっくり長い時間かけて
お返事されるのでお話も上手みたい。

東京在住だけど糸島にもアトリエがあって
数年前までスキューバもされていたという。

先生への質問が募集されて
sasaも書いてお渡ししました。

絵を見るのは大好きなのに
まったくもって絵の才能の無いsasa。
物を見たとしても、それを描いてもカタチにならない。

「物をみてササッとカタチの取れる人と
なんとも描けない人との違いはなんでしょう?」

学芸員さんが質問を採用してくれました。

その直前のお話が、画家の名言で
絵の上手な人は物を見ている、下手な人は眺めているだけだ
みたいな言葉からの流れで取り上げてくれた質問でしたが。

先生の答えは
モノを描けばいいというものではない、
モノの力をいかに表現するのかが大事。
絵を描くというのは、持っている力がどうやって出るかの訓練。

う~ん、回答のレベルが違っていました。
sasaにとっては、どうして見たものをうまく描けないんだろう
という素朴な疑問だったのですが、
先生には「カタチが取れない」の意味がわからなかったのかもしれません。
カタチが取れるなんていうのは当たり前のことで、
それが良い絵かそうでないかの違いとは?
に話がレベルアップしていました。

最後はこれからの夢は?
みたいな質問になって、
「絵とは何かという答えをみつけて描き続けている」
というなんとも素晴らしい着地。

前々偉ぶったところがなく
ふわりふわりと交わしているようで、
でもきっと最後はちゃんとテーマの答えを用意してくれているという
先生の頭の良さと優しさを感じました。

講演会前にロビーでいただいた白桃パフェ。
簡易なカフェですが、そこはホテルオークラのお店。
派手さはないけど、ものすごく美味しかった。

名品は師なり

九州産業大学といえば芸術系で有名ですし
以前の企画制作のお仕事でも、出身者がたくさんいました。

大学創立60周年記念にあたり
その大学の美術館が所蔵する作品の展覧会です。

九州国立博物館のエントランスにある会場で
無料で観覧できました。

素敵な作品がいっぱいあって
大好きな香月泰男 ※撮影OKでした

坂本繁二郎

熊谷守一

など。

他にもマティスとかピカソとか。

タイトルがいいですねえ。
「名品は師なり」