Category Archives: ミュージカル・お芝居

ダンス公演『Mr.Nobody』


■日時:2017年4月2日(日)15:00
■会場:枝光本町商店街アイアンシアター
■出演:蔡暁強、石井則仁、松井英理

去年の『SHOES』でも圧倒的に際立っていた松井英理ちゃんと
師匠であるシャオチャン、山海塾の石井さん、
3人でのダンス公演。

枝光という、スペースワールドで有名な、
遠いような近いような場所の小さな会場でした。

入場すると、舞台に幕もないので、3人は目の前でアップしてます。
その姿を見られるのも貴重です。

コンテンポラリーとは絡み合って動きを重ねていくのが主なのでしょうか。

ちょっとわからないながらも、新上さんのような難解さはなくて、
見ていて楽しい。

石井さんはゴッツイ身体なのに、赤いドレスを着た女性のダンスで、
意外にもそれが女っぽい。

松井英理ちゃんは、身体の動きが自由。
どうにでも動けるのねえ。
で、やはり若さというのは最大の武器で、
経験豊富な先輩方に比べて技量は足りなくても
ピチピチハリがある。

そして、シャオチャン!
1時間ちょっとの公演なのに、ファンとしての見どころの濃度は十分でした。

四季メドレーの、出演作品?を細切れで踊ってくれて、
ウエストサイドってシャオチャンが踊るとこうなるのねえ、とか
ミストフェリーズ生見できる?とか、
全てほんの短いフレーズだけなので、見せ場にまでは進まないのですが、
とにかく、いろんなシャオチャンが見られて楽しい。
他にもマイケルジャクソンまでたっぷり見られました。

そして、テーマも、誰もが考える
「もっと違うところに自分の幸せがあったのではないか?」
という悶々とした思いを、
じゃあ、ほんとにそうだったほうがいいの?
と問いかける、わかりやすいテーマ。

師匠たちが英理ちゃんを可愛がってるのもよく伝わるし
三人の掛け合いも楽しそうで、とてもいい公演。
枝光まで足を運んで正解でした☆

映画『ラ・ラ・ランド』

ミュージカルファンとしては大変遅ればせながら
やっと観ました。
テーマ曲に合わせて全員で歌とダンスでスタートし、
明るく楽しいミュージカル映画だと思って見始めたら、
途中から手にハンカチ必須でした。

以下ネタバレあります。

女優を目指すミア(エマ・ストーン)が、
場末の店でのピアノ弾き・セブ(ライアン・ゴズリング)と恋に落ちたものの、
安定した生活が送れるとは思えず、
心配する母親からの電話にもちゃんと答えられない。

その電話が聞こえたセブは、
気乗りのしないバンドの誘いに、とりあえずの収入のために応じることにする。

そして、そのバンドのライブに駆けつけたミア。

スポットライトを浴びたセブのピアノソロで始まり胸ときめく。

が、そこから照明があがり、歌が始まると…

んん?

セブの目指したジャズじゃない!
大衆に迎合したような音楽!
どうして!

ミアの大きな目に影が。

そして、演奏を続けるセブ。
当たり前に演奏してるだけに、
こうなるまでの葛藤と決断を思うと…。

ここで陥落。

台詞一切ないんだけど、切ない。

そして、すれ違いが始まり、不自然なほどいきなり別れが訪れ、5年後。
ラストのミアとセブの表情が、
どうくるかなあと思ってたら、とても素晴らしかった。

その直前に、2人が続いていたらという理想の回想シーンが流れるんだけど、
それを見ながら、あーこうだったらよかったのになあ
と客席全体が共感したところに、
現実をつきつけられるから、さらに辛い。

シェルブールの雨傘やウエストサイドからのシーンも多かったです。

エマ・ストーンはウッディ・アレン作品とバードマンで見て
落っこちそうな大きな目と、
短パンから出たスラリとした脚が印象的だったんだけど、
歌とダンスまでできるなんてすごいわ。

毎日の長い通勤時間に聴きたくて、売店で即サントラ購入しましたよ。

博多座『熱血!ブラバン少女。』


■日時:」2017年3月5日(日)16:00
■会場:博多座 2階B列
■出演: 博多華丸、星野真里、田中美里、金子昇
宇梶剛士、森田順平、鳳蘭
宮﨑香蓮、入来茉里、神田朝香、
上野遥(HKT48)/武内由紀子、斉藤優、是近敦之、松永玲子 ほか
■ゲスト:精華女子高等学校吹奏楽部

ご縁があって急遽お席に座ることになりました。
全国区レベルの精華女子のブラバン、
クラシックの素養がなくとも
一度は聴いてみたいですよね。

作・演出がG2さんなので、それほどハズレることもまずないでしょう。

廃部になりそうな吹奏楽部を過去のある顧問の先生が戻って
再び盛り上げるお話。
まあ、ベタなお話です。
でも、年齢上がってくると、こういう人情もの、
だんだん馴染んでくるものです。

笑いと涙に演奏も加わるというなかなか豪華なコンテンツですが、
精華女子の演奏は少なくて、
「あ~やっぱ違うなあ」と感動するまでにはいたらず。
もうちょっと聴きたかったです。

西日本新聞に


日曜日のことでしたが、
シャオチャンが新聞記事に載っていました。

シャオチャンというか、
松井英理さんの記事なんですけどね。
期待のダンサー松井さん。

北九州の枝光という、微妙な場所での公演ですが、
もちろんチケット手配済み。

師匠と弟子の競演、楽しみです♪

舞台『陥没』


■日時:2017年2月17日(金)18:30 1幕110分 休憩15分 2幕75分
■会場:シアターコクーン
■作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
■出演:
井上芳雄、小池栄子、瀬戸康史、松岡茉優、
山西惇、犬山イヌコ、山内圭哉、近藤公園、趣里、
緒川たまき、山崎一、高橋惠子、生瀬勝久

王子とケラの組合せが見られるなんてサイコー☆
の期待通りの面白さでした。
sasaの好きな、淡々と過ぎゆく「で?なんなの?」
なたくさんの人が交錯する人間ドラマで、
かつ、今回はラストがなかなかハッピーなエンディング。

役者さんも全員素晴らしいでしょ。
舞台で何度か拝見している方々の上に、
さらに高橋惠子さんまで見られるという豪華ぶり。

王子は客演だし、いちおメインでもあるけれど、
他の先輩芸達者さんに囲まれて、
それも、生瀬さんまでいらっしゃるくらいなので、
肩に力入れずに楽しんでた感じです。
コメディ、というか、人を楽しませることが好きな
エンターテイナーですものね。

途中で、裏の本音を怒涛のようにまくしたてるシーンがあるのですが、
ここでの王子の楽しそうなこと。
いつもの黒王子全開だし、会場はドッと湧くし。

役者さんとしてはずっと後輩の小池さんですが、
堂々としていて、王子との息ぴったりでした。
以前見た時よりもさらにレベルアップしていて、
素晴らしかったです。
姿も声の通りもとてもキレイ。

大好きな緒川たまきさんは相変わらずのコメディエンヌぶりで、
あのすっとぼけぶりがたまりません。
端正な美しいお顔立ちでそれをおっしゃるので
おかしさが増幅するのです。

ずっと以前のTVドラマ『タンブリング』以来、可愛い男の子だなあと注目している
福岡出身瀬戸康史くんは、またまた違うキャラをとてもキュートに演じてらっしゃいました。
あんなに可愛いのに坊主頭みたいな変な髪とダサいファッション。
それでも愛されてしまいます。
きっとお稽古中は、王子と「福岡出身だよね」って話をしたに違いない。
いや、していて欲しい。
瀬戸くんは嘉麻市なので、同じ福岡とはいえ、
王子とは全く接点のないエリアなのですが…。

山内圭哉さんは、コワモテのお顔ながら
それに反する弱気、だけど強く出る役が面白かった。

お話はオリンピック前のお話なので、
さすがのsasaでも記憶にない時代ではあるけれど、
ここまできたら「昭和」でひとくくり。
勝手に懐かしく思う、古き良き時代。
小池さんと緒川さんのレトロなメイド服も可愛く、
ケラお得意のプロジェクションマッピングはエッジがきいてて
心配していた3時間半も問題なく楽しく大満足☆