Category Archives: 映画・dvd

映画『チェンジリング』

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先日の『おくりびと』の後、続けて『チェンジリング』を観ました。
監督クリント・イーストウッド、主演アンジェリーナ・ジョリーの映画です。
新聞に「クリント・イーストウッドにハズレなし!」とあったし、
他のレビューでも好評だったので気になっていて
ちょうど時間も取れたので観ることにしました。

と、そのぐらいの気持ちで観たのですが、
これがすごーく良かった。

「ある日突然、消えた息子。
5ヶ月後に帰ってきた彼は別人だった。
1928年、ロサンゼルス。
魂で泣く本当にあった物語」

まずはストーリー・テリングの力がすごい!
実際にあった事件を元にしていて、実は結構複雑なお話だと思うのに、
とてもわかりやすい!
そして、ひとつひとつのプロットは淡々とすすんでいき、
静かな中でお仕着せられることなく、感情がじわりじわりと忍び寄ってくる感じです。

ストーリーとは別に、意外だったのは
この映画ではアンジーの美しさが最重要視されていないこと。
もちろん、そこにいるだけで美人なんだけど、
昔風の濃いアイメイクをアップで映すシーンが多く、
それも泣いてるから目のまわり真っ黒。
お肌もあまりきれいじゃなく、
ハイライトとか修正とかしてる様子がありません。
ありのままの美しさと演技の前にあっては
作りものの美しさは今回特に必要なかったってことかな?

とにかく、体全体にドーンとくる映画でした。
おすすめです♪

映画が終わって外に出ると、
クリント・イーストウッドの次回作『グラン・トリノ』の広告が掲示されていました。
4月公開予定☆要チェックですね。
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映画『おくりびと』

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先週やっと観ました『おくりびと』。

無理して欧米を真似るより、
日本人であるからには、こうやって日本人にしかできないもので勝負すべきだと思うし、
こんな繊細な感性を持つ日本人という人種でよかったなあと思わされる映画でした。
もっくんの所作は美しいし、
いつもは苦手な広末涼子ちゃんも透明感のある奥さんでした。

でもやっぱり賞なんか関係ない、もっと早い時期に観ておくべきでしたね。
ずっと観たい気持ちはあったのですが、
結局観たのは賞を取ってから。
そうなるとやっぱり邪心入っちゃいます。
「アカデミー賞を取った」
「もっくんがすばらしい」
というのが大前提になりますから。

奥さんや幼なじみが主人公の「おくりびと」という仕事を嫌悪するわけですが、
賞を取った以上、こちらには「尊い仕事」という認識になってしまっているので、
その嫌悪感が宙ぶらりんで、なんだか居心地の悪い状態でした。

作品自体が「期待しすぎてイマイチだった」とかいうことはなく、
期待通りにすばらしい映画でしたが、
個人的には、まっさらな気持ちで観るべきだったというところが残念です。

映画『マンマ・ミーア』

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公開前に予告を見た時には、ベタな映画だなあとちょっと引いてしまったのですが、
★ミュージカル映画である
★我がセイシュンのABBA(Bがひっくりかえってないけど)である
★コリン・ファース出演
なのでやっぱり見ておかないと。

そして感想は…メリルストリープ万歳!の映画でした。
すごいよ、メリル☆
メリル・ストリープといえば『クレイマークレイマー』のイメージだったけど、
こんなにハジケタ役も普通にできるのね。
歌は上手だし、体もしなやか。
走る姿がかっこいいし、開脚ジャンプなんかもできちゃうのよ。
アラフォーくらいじゃまだまだね。
今からもっと生き生き楽しまなきゃ!って言われたような
元気にハッピーにさせてくれる映画でした。

そして流れるABBAの曲たちはどれも「うゎー、その曲が来たか〜!」
って胸がギューッとしますよ。
みんなABBAを聴きながら、それぞれいろんなこと思い出してるはず。
ABBAが再ヒットしてるのも当然だね。

エンドロールはササの一番好きな「Thank you for the music」でした。