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ヨーロッパ企画第41回公演「あんなに優しかったゴーレム」

■日時:2022年10月7日(金)19:00
■会場:あうるすぽっと
■作・演出:上田誠 音楽:滝本晃司
■出演:石田剛太 酒井善史 角田貴志 諏訪雅 
土佐和成  中川晴樹 永野宗典 西村直子 藤谷理子
金丸慎太郎 亀島一徳

ほんとはトモフのライブに申し込んでたんだけど、
抽選であっさり外れ、
慌てて代わりに取った公演です。
これが大当たり☆

※いくらかネタバレございます※

ある投手の取材が出身地で行われ、
空地の片隅に土でできた大きなゴーレムがいる。
投手は昔、ゴーレムとキャッチボールをした思い出を語りだす。
それは彼にとっては当たり前のこと。
町の人に聞いても、ゴーレムに助けられた、とか
遊んでもらった、とか、育ててもらった女の子がいる、とか。
町の人にとってはゴーレムは普通に存在している。

最初は「何言ってんの?ヤバいよな?」とか言い合ってた取材陣たちも
取材を続けていくうちに
「あれ?なんだか…」となってくる。

ヨーロッパ企画は、面白いなと思ったテーマを取り上げて
作品を見せてくれる。
今回は「集団心理」ですね。

みんなが、ゴーレムは存在した、と言うと、
自分もなんだかそんな気になってくる。
そのうち、自分の中で、それは事実になる。

最初は「そんなバカな」と言ってる取材陣と一緒に話が進むので
なんだかこっちまでモヤモヤして、え?そうなの?みたいになるんだわ。

最後はその投手がゴーレムとキャッチボールをするというので
取材陣は撮影する。
撮影が終わって「確かにキャッチボールやってたな」
・・・・・
「いや、(録画を)もう一回見てみよう」
・・・・・
「もう一回」
・・・・・

真実はいかに?????

ヨーロッパ企画、サイコー☆
今回もゲラゲラずっと笑ってたわ。
そして、町の人がみんなゴーレムがいたと思うなら、
優しいゴーレムとの思い出があるなら、
ゴーレムがいた方が幸せなら、
それでいいじゃん、って思う。
面白くて優しいお話でした。

ミュージカル「キンキーブーツ」


■日時2022年10月7日(金)14:00
■会場:東急シアターオーブ
■音楽・作詞:シンディ・ローパー
■演出:岸谷五朗(日本語版演出協力/上演台本)
■出演:
チャーリー・プライス:小池徹平 ローラ:城田優
ローレン:ソニン ニコラ:玉置成実
ドン:勝矢 ジョージ:ひのあらた パット:飯野めぐみ
トリッシュ:多岐川装子 ハリー:施鐘泰(JONTE)
エンジェルス:穴沢裕介、森雄基、風間由次郎、佐久間雄生、遠山裕介、浅川文也
エンジェルス / スウィング:シュート・チェン
サイモン・シニア:藤浦功一 ミスター・プライス:松原剛志
リチャード・ベイリー:高原紳輔
マギー:杉山真梨佳 ジェンマ・ルイーズ:久信田敦子
マージ:舩山智香子 フーチ:清水隆伍 マット:増山航平
ヤングチャーリー:小林佑玖
ヤングローラ:高橋唯人

初演の春馬ローラの時はチケットに近寄ることさえできなかった。
今回は、先行抽選でさっさと当選しました。
お目当てはソニンですので、いいんですけどね。

この作品にはキャストというよりも、作品ファンというのがいるようで、
ローラ登場シーンをはじめ、ここ!ってところで会場がお約束で湧きます。

城田くんはダンスも頑張ってるし、バラードも上手なんだけど
どうしても春馬くんだったらきっと…と悲しくなる。
あの才能を一度でいいから生で観たかった。

それにしても、小池徹平くんは上手だなあ。
音程は正確だし、声が澄み切ってて通るのよねえ。
動きも軽やかで、純朴なチャーリーにぴったり。
今度からTVの科捜研に出るそうですが、
せっかく舞台で響く声なのにもったいない。

ソニンは振り切ったコメディエンヌがさすがです。
『RENT』であんなにセクシーなミミの後に
訳わからないモーリーンもやったもんなあ。
あのドンドコイ精神が大好き。

以前、ブロードウェイキャストの来日公演で観たことあるんだけど、
日本人の機微を心得た演出になっているので
今回の方が確実に楽しかった。
シアターオーブでは毎日、あのエンタメの世界が繰り広げられているんだろうなあ。