Author Archives: Sasa

火事


昼にスマホを見たら
小中同窓生のグループラインが賑わっていた。
sasaが子供の頃住んでいた団地で火事があったらしい。
メンバーのほとんどが同じ団地だから
一人がみかけたところで、送ってきたらしい。
というか、実家は今もこの団地って人も多くて。

で、当の火災のお家が、
この棟ってsasaちゃん住んでなかった?
って話になり、
正確に家を知っているメンバーが
sasaの昔のお家の上の階だと特定。

結構火が上がってるから
もし今も住んでたら大変なことになったと思う。
古い団地だから、高齢者が多いことも考えられ
階段もないから心配したけど、
幸い軽症ですんだというニュースを聞いてホッとした。

母と弟にも知らせたけど
かねてから弟は母に、
風呂の段差をリフォームしろとか
ガスコンロをIHに、とかうるさく言っていて
今は元気なので聞く耳をもたなかった母も
少し考える気になった様子。

トモフスキー@岡山城下公会堂


■日時:2022年1月16日(日)17:30
■会場:岡山城下公会堂

*セットリスト
2日目の56歳/両想い/立派な浮遊霊/GO!GO!GO!/
耳鳴り/ユウウツに慣れちゃいけない/タイクツカラ/
冬の実験/白鵬/魔法/天才ワルツ/世界が止まってるあいだ/
オトナになりたい/ちょっとはオレのせいだ(新曲)/
地球サイゴの日/月にきいた/SOX/人工流れ星/脳/WE GO
アンコール:明日、君に会うのか/無事で/こころ動け/
不死身モトウタ/我に返るスキマを埋めろ/一日が終る/映画の中

2日目は岡山です。
普段はカフェの会場です。
ここはひとりトモフのアコースティックで
着席でした。ホッ。

トモフのAmazonで買った、
こんなの中学生でも買わないよの水色ギターと
脚でドラムとピアノ。
ピアノそんなに得意じゃないから
ピアノの曲が緊張感がすごいのよね。
そして終わった時の安堵感も愛らしい。

「SOX」は猫の歌だと思ってるかもしれないけど、
月の歌なんだよ、
確かに。
「WE GO」の2番をトモフが忘れた時、
教えてあげられなくてごめんねえ。
新しめの曲だし、教えられるほど歌詞を覚えてなかった。
「明日、君に会うのか」の君は彼女とかではなく、
ずっと会ってなかった、関係が微妙な相手、
ちょっと変な関係の相手に明日会う日に書いたらしい。
「何してもいいから、ズルしてでも無事でいてね」
これはどうしても伝えたかったみたい。
最後はみんなで「映画の中」。

終わった速攻で岡山駅に移動して
新幹線で帰りました。
岡山なら夜ライブ行っても福岡に帰れることが
確認されました。

トモフスキー@堺ファンダンゴ

■日時:2022年1月15日(土)18:00
■会場:堺ファンダンゴ

九州に来てくれないから
こっちから行くしかない。
関西近辺だと会場変えて2日連続で開催されることが多く、
土日の2連チャンしました。

まずは堺にて。
*セットリスト
仕事始め56歳/真夏/世界は終ってなかった/
世界あんかけ化計画(新曲)/最高の錯覚/
ささきまスキー:このままでいたいなら/
WE GO/骨/コインランドリーデート/
ドライブレコーダー/待ってくれるかな/不死身FUNK/
世界が止まってるあいだ/作戦会議/SKIP
時々だけ/タイクツカラ/無計画という名の壮大な計画/脳
アンコール:
オレ 今なら選挙に勝てる(新曲)/こころ動け/
我に返るスキマを埋めろ/ワルクナイヨワクナイ/
うしろの記憶しか残らない/スポンジマン

ひとりトモフスキーでスタート。
今日がトモフの仕事はじめなんだって。
そう言いつつ「これは仕事じゃないんだよ~
遊んでるのにみんなからお金いただいて…」
なので、遊びはじめだって。

寒い冬でも布団にはいれば36.5℃
いつも水溶き片栗粉を持ち歩いてトロリあんかけにしよう
トモフ節だよなあ。
ひとりトモフは早々に切り上げて
佐々木さんたちを呼んでバンドトモフに。
トモフだけでも十分好きだけど、
バンドになると力があるね。

ファンダンゴはスタンディングなので、
sasa世代にはちょっときついけど、
さらに歳上のトモフ、
2時間半全力でやってくれてありがとう。

録画『負傷者16人-SIXTEEN WOUNDED-』


■作:エリアム・クライアム
■演出:宮田慶子
■出演:井上芳雄(マフムード) 益岡徹(ハンス)
東風万智子 粟野史浩 あめくみちこ

今さらながら、やっと10年前の録画を鑑賞。
予想はしてましたが、重たい作品でした。
ユダヤ人とパレスチナ人のお話ですからね、
日本人には理解できない世界でもあります。

けどね、テーマはちゃんとつかんだ気がします。
舞台はずっとパン屋セットのままで、
ナチスやテロの話はその外での出来事として展開します。
人種や宗教の違いで、外では闘いがあっても、
パン屋の中では、ひとりの人と人。
いくらケンカしても真意は伝わるし、
そんなことは関係なく信頼関係や友情は生まれる。

王子が得意の悩める役。
怒りも悩みも、ラストの葛藤もさすがです。
相手は益岡さんなので大船にのってます。
ハンスの最後の説得が果たされなかったこと、
マフムードにはあの道しかなかったのか、
つらい結末となりましたが、素晴らしい作品でした。

博多座『ガラスの動物園』


■日時:2021年1月8日(土)12:00
■会場:博多座 3階 A列サブセンター
■原作:テネシー・ウィリアムズ
■翻訳:小田島雄志
■演出:上村聡史
■出演:
岡田将生[トム・ウィングフィールド]
倉科カナ[ローラ・ウィングフィールド]
竪山隼太[ジム・オコナー]
麻実れい[アマンダ・ウィングフィールド]

なんだか暗そうだし、あんまり期待せずにとったチケットでした。
これがねえ、岡田将生くんのお芝居の上手さにびっくり!

岡田くんを初めてみたのが映画『重力ピエロ』で、
なんて美しい男の子なんだ、
でも演技下手だなあと思ってたのよ。
それからいくつか映画は見たけど印象薄くて、
でもおバカな役とか、嫌な奴とか、
美少年なのに役の幅広いなあとは思っていました。
でもねえ、舞台はまた違うからねえ…

と期待せずに行ったら、
階段の上に立って話し始めたときから
「え?」
台詞がすごくきれい、滑舌いいし、
長台詞なのに分かりやすいの。
テネシーウィリアムズなので、決して今の言葉ではない。
聞くのには結構集中力がいるの。
でもすーっと入ってきます。

もともと好きなお顔No.1ではあったのです。
だって王子と顔似てるよね?
あの系統のお顔が好きなのよ。
でもさ、王子は細身長身で身のこなしは軽やかだけど、
スポーツ好きってわけじゃないから
体幹というか、舞台上にずしっと立ってる感じは薄いよね。
岡田くんはバスケやってただけあって、
立ち姿の存在感とオーラがあって、動きがきれいなの。

これはシェイクピアいけるじゃん、と思ったら
蜷川ハムレットやってたのね。
きっと鍛えられたのだと思うわ。
ブラッケンムーア観てないのが悔やまれる。

お話自体も原作読んだことありませんが、
とてもつらかった。
口うるさく過干渉な母親アマンダ、
脚が悪くて極度に内向的な姉ローラ、
嫌々単調な倉庫の仕事をする主人公トム、
かつて人気者だった同僚ジムも今はパッとしない。

いちいち指図する母親にローラは服従、
トムは嫌気がさしている。
出て行った父親のように自分も出て行きたい。
でも姉を置いてはいけない。

麻実れいさんのアマンダは本当にうるさくてめんどくさい、
観客はみんな子供に同情するよね、
トムが今の仕事嫌がってることわかってるのに、
辞められると食べていけないので続けさせている。
ローラも無理やりビジネススクールに通わせ、
結果無理で、ローラは学校に行けてない。
これは嫁にやるしかないと、
トムに、相手になりそうな人を家に連れてくるように言う。

トムが連れてきたのは、高校時代にローラが憧れていた
人気者のジム。
このジムが意外にいいやつで、超人見知りのローラの心を開き、
この先うまくいくかに見えた。
が、ジムは正直に婚約者がいることを伝え、
ローラはかえって傷つくことになる。

でもね、誰も悪い人はいないのよ。
アマンダは娘の将来が不安で、せっせと勧誘電話の仕事するし、
ローラは根から優しい性格、
トムは母にひどい言葉を浴びせてもすぐ反省するし姉思い、
ジムは頑ななローラを変える。

でも、とにかく終始閉塞感。
誰も救われなかった。
陰鬱な中で、sasaも含めて観客は
自分に照らし合わせていたんだと思う。

家族円満で、家族全員に問題なくて
仕事もうまくいってて
経済的に不安はなくて、
夢は叶って…なんて人はほとんどいないと思う。
誰でも自分に思い当たることがあるから
ずっと続けられてきた戯曲なのだと思う。

あんな王子様みたいな岡田将生くんが冴えない青年で
あんなに美人な倉科カナちゃんが内向的で嫁に行けず
地味な堅山さんが高校時代のスター
って見た目的にちょっと無理があった。
ガラスの動物たちも、あんなにぼってりしてなくて
もう少し繊細で儚げであってほしかったけど、
見終わった感想としては、思わぬ大逆転、
めでたい2022年初観劇でした。