Author Archives: Sasa

地獄めぐりと高崎山@別府旅

連休は別府旅。

別府といえば…地獄めぐりです。
7つの地獄めぐりがチケットセットになっていて、
ぷくぷく湧く様が坊主の頭のような「鬼石坊主地獄」

ブルーがきれいな「海地獄」

おどろおどろしい「血の池地獄」

30~40分間隔で噴出する間歇泉「龍巻地獄」

今や観光産業となったけど、
その昔は、地面のあちこちに熱い吹き出し口があって
作物は育たないわ、危ないわ、熱いわで厄介者だった地獄。
これを「そうだ!観光資源にしてしまおう!」と思いついた人のおかげで
こんな観光地に。
悪い方にだけ考えず、発想の転換だよなあ。

次は、今やすっかり動物好きなので、高崎山へ。

高崎山って、普通にサルたちが住んでる山に
一部、人が入れるようにしている施設で、
サルはもともと普通に暮らしてるの。
入場門を入って少し上るともうサルの姿が。
そして、餌やり場まで上ると最初はまばらだったサルも

餌やりタイムにはわんさか下りてきます。
最近、初の雌サルがボスに就任。
以下、第2、第3、第4ボスと続きます。

小屋の軒にもこんな。
見ていて飽きません。

テレビ録画『スパイの妻』


【監督・脚本】黒沢清
【脚本】濱口竜介、野原位
【キャスト】
蒼井優、高橋一生、坂東龍汰、みのすけ、玄理、東出昌大、笹野高史

ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した作品。
映画館で見たかったけど、テレビドラマバージョンで。
※ネタバレします。

*1940年の満州。恐ろしい国家機密を知った優作(高橋一生)が、
正義のために国を裏切ってでも真実を世に知らしめようとする。
それを知った妻の聡子(蒼井優)もスパイの妻として、
愛する夫と運命を共にすることに誓う。

主演の二人が上手だから、
愛し合ってるものの本心なのかだましてるのか、
だまされているふりをしてるのか
わざの罠をかけているのか、
ずっと探りながら話が進む。

優作は一人で決行するつもりだったが、聡子の熱意に折れて
一緒にアメリカに亡命し、告発しようと計画する。
現金は危険なので、闇市で貴金属や時計に交換する。
スパイ気分で大はしゃぎの聡子。
この様子をみて、優作に思うところがあったのか、
最初から決めていたことなのか。
一緒にいると危険だからそれぞれ別ルートでの密航を計画し、
船に乗り込んだ聡子は、密告ですぐにみつかり、密航に失敗。

この密告者が優作だったと思われるのだけど、
そこは明らかにはされない。
別ルートでアメリカに渡った優作の消息も知れない。
聡子はその後アメリカに渡るのだけど、
それからどうなったのかも語られない。

なので、受け取り方は観客に委ねられる。
スパイ気分の聡子に、そんな遊び半分の気持ちじゃ
密航なんてできないし、アメリカでも通用しない、
そうなるくらいなら、はやめに捕まった方が
聡子のためだ、という優作の愛ゆえの決断だったと思いたい。

高橋一生は飄々と掴みどころがなく怪しげで
蒼井優は昔の女優風に口を開けない早口言葉に
クラシカルな衣装がよくお似合い。
二人とも美しい。
付け加えると、ナイロンみのすけさんの台詞が
聞き取りやすくてきれいだわ。

久留米巡り

いつもの神社に年始のお参りができてなかったので、
久留米へ。
この時期なのでお祓いをお願いしても、神殿に入れるのは
ひとりだけというルールでした。
まあ、家族全員の名前を読み上げてもらったし、絵馬も奉納。

久留米といえばラーメン、
なのに食べたことないので、有名と言われる丸星ラーメンさんへ。
ほんっと昔ながらの古いお店。
入口で食券を買って席に着く。

ラーメン450円。

お味はね、普通でした。
家族で食べてもお安いから、地元の家族連れも多かったです。

以前テレビで見かけて行きたかった久留米市鳥類センター。
お目当てはこの「ヒクイドリ」。

ダチョウの次に重くて、足の指が刃物のようで
世界一危険な鳥と言われています。
実はとても臆病らしいです。
何故見たかったかというと、普段はふつうにしてるのですが、
なぜかこのセンターの園長を敵対視してて、
園長にだけは声を上げ、網の向こうで突進して威嚇するのです。

見物客にはいたって普通。
不思議です。

そして、こちらは身動き一つしないというイメージの
ハシビロコウ。
いやいや、活発に動き回ってましたよ。

なにせ、ハムちゃんがいるもので
以前は全く興味なかったのにすっかり動物好き。

ヨーロッパ企画第40回公演「九十九龍城」

■日時:2022年1月30日(土)13:00
■会場:西鉄ホール
■作・演出:上田誠
■音楽:キセル
■出演:石田剛太 酒井善史 角田貴志 諏訪雅 土佐和成
中川晴樹 永野宗典 西村直子 藤谷理子 本多力 /
金丸慎太郎 早織

しばらくぶりのヨーロッパ企画。
今回のテーマは「魔窟」です。
舞台は香港九龍城砦。

sasaの記憶が確かならば、
大学3年の時にちらっと香港に寄ったはずで、
その時、九龍城砦観たような気がするんだよなあ。
廃墟のような、でも人が住んでて
不気味に大きくそびえ立つ建物。

ヨーロッパ企画もずいぶん公演もできず、時間があったのか、
歴史や事実関係を調べてしっかり考えて作られたお話でした。
そこにプロジェクションマッピングの技術と
作りこまれたセットやいい感じの衣装が加わります。

最初は、九龍城砦周辺で爆破事件が起きたので
この中の住人が怪しいとにらみ、
遠隔から監視する刑事2人の声のやりとりで話が進みます。
これが舞台後イベントのコメンタリーみたい。
そのうち、どうしても潜入したくなった一人が
勝手にこの魔窟に乗り込む。

無許可の肉加工、バッタもんの組み立て屋、
スリ目的のダンスホール…
などいかがわしい住人たちばかりの中で、
でもそこには人の営みがあり…

とみていたのですが、
途中からなんだかゲーム用語が出てきて、
「モブ」とか「課金してないからだろ~」とか
ゲーム知識のないsasaはちょっとわからなくなってしまいました。

周りも結構同世代が多いのだけど、
みなさんついていけてたのかなあ。

もともとヨーロッパ企画はSF好きですが、
素養のないsasaは
ちょっと宙に浮いた感じで終わりました。

藤田真央ピアノリサイタル

■日時:2022年1月23日(日)14:00
■会場:鳥栖市民文化会館

去年のショパンコンクールのあたりから
お友達に引っ張られてクラシックを聴くことに。
作曲家も作品も山ほどあるからどこから手をつけてわかりませんが、
たまたま音楽番組で小曽根真さんと共演していた
藤田真央くんに注目☆

可愛い子供のようなルックスなのに
チャイコフスキー国際コンクール2位という実力☆

どの曲も聴いたことないので、
事前にToutubeで3人ずつくらいのピアニストの演奏を聴いて予習すると
これを真央くんはどんな風に弾くのだろうとワクワクしてくる。

*ショパン:2つのノクターン Op.48-1,2
*ショパン:バラード第3番 Op.47
*リスト:バラード2番 S.171/R.16
-休憩-
*ブラームス:主題と変奏 ニ短調 Op.18b
*クララ・シューマン:3つのロマンス Op.21
*シューマン:ピアノ・ソナタ第2番 Op.22
アンコール
*モーツァルト ピアノ・ソナタ 第10番 K.330 第3楽章
*シューマン/リスト 献呈
*ショパン エチュード第1番Op.25-1 「エオリアンハープ」

ショパンのノクターンは、予習してたのと違い
あまりのゆっくりさに、真央くん調子悪いの?なんて心配してしまった。
バラードはふつうのテンポに。
リストは真央君の表情はとりつかれたようだし、
不気味な紆余めく低音が怖かった。
一歩ずつきちんと歩みを進めるブラームス、
クララ・シューマン才能あるなあ、
旦那さんの方のシューマン、予習の時点で一番楽しみな曲だったけど
真央くんが弾くと別の曲かと思って動揺して集中できなかったのである。

クラシックコンサートの要領がわからず、
1曲ごとにいったんはけることもあれば、
ひと呼吸つくだけで次に行くこともあり、
初心者はオタオタする。

そもそもアンコールなんてものがあるのかどうかもわからず、
作曲者も変えて3曲もしてくれました。

真央くんはヘラ~っと登場し、
ふわっと座って
そこから別人のように弾き始める。
このギャップがたまらんよね。

大阪ではトーク無しだったらしいけど、
鳥栖は田舎だからリラックスしてくれたのか
最後にいろいろお喋りしてくれました。
これが結構面白くて、トーク上手。

☆バラード3番は、弾き始めたら速くて自分でもびっくりしてしまい、
でもそのまま進んだら、結果、意外に良かった。
普通の速さかと思ったら、真央くんにとっては速すぎたのね。

☆衣笠さんの言葉に(真央君、世代違いすぎるのに)
「子供たちの手本にならなければならない」というのがあって
「わたくしはそうなっているだろうか?」と思う。
真央くんは自分のことを「わたくし」と言うのです。

☆昨日は滋賀県、今日が佐賀県。
どちらも初めて

☆実は愛煙家
これで最後にしようと思って吸ってて
まだあと4/5残ってるなあと思ったら落とした。
美術さんに1本もらって、これで止めると決めた。
もしこの先、吸ってること見かけたら
「ダメだったんだなあ」と思ってください。

☆コロナ中は半年禁煙してたんです。
コンサートが中止になってストレスフリー
今は嫌で嫌で吸わずにいられない。
でもコンビニでも買う度に年齢確認させられるし
もう止めます!
お客さんに向って「コンサート嫌で」とか言うの
人によっては炎上するぞ~と思いつつ、
でも客席は真央君可愛いとデレデレしている
中高年なので、何を言っても許される。

演奏曲は事前に予習して臨みましたが
どの曲もとても素敵な曲でした。
その先にはきっと広大な世界が広がっている。