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バンテア・スレイ

アンコールワット、アンコールトム、タ・プロームという
シェリムアップという拠点の町から近場が
絶対に外せない小回りコース。

そこから2日目は遠方の大回りコースをいくつか巡ります。
ホテルに交渉して、車を手配してもらい、
ガイドなし、ドライバーのみで65ドル。
旅行会社に頼むと120ドルとか書いてあるので
ほぼ丸一日チャーターと思うと、かなりお安かったのではないかと思います。

行きたかった「バンテア・スレイ」と「ベン・メリア」に
ホテルの提案で「クバール・スピアン」を組み合わせました。
朝8:00に出発。
新しくはないけど、トヨタのワゴン車のようなしっかりした車です。
ホテルでは「トゥクトゥクでも行けるよ」みたいに言われたけど、
片道2時間もかかるし、舗装もされてない道を
ガタガタ左右に揺すぶられることになるので遠距離には厳しい。

が、実際にはトゥクトゥク利用の観光客も何組か見たので
強行軍であればアリなのかも。
でも、ホテルの言い値では10ドルしか変わらなかったので、
sasaとしては車で正解!

「バンテア・スレイ」と「クバール・スパン」には
アンコールワット遺跡群の共通チケットが必要です。
なので、1日目に行ったチケットセンターにまたまた行って購入。
チケットは本当にここしか売ってないので、買い損ねたらどうなるんでしょうね。

そして、このチケットのチェック方法がまた変わっていて、
車でぶーんと移動中になにげなく検問のようなものがあって、
そこでチケットを見せます。
遺跡自体でチェックの時もあるのですが、
なんとも中途半端な場所に、チェックするお役人だけがいるという
非効率に思えるやり方なのです。
そして、チェックの仕方といえば、
チケットに載っている写真と実際の顔をしげしげと見比べるという
意外に慎重なのも不思議。

バンテアスレイの魅力は紅色砂岩の美しいレリーフ。

メインとなる画像がガイドブックに大きく扱われているので
大きな壁画なのかと思ったら、
門の上にある、意外に小ぶりなものでした。
*アイラーヴィタに乗るインドラ

*象の聖水を浴びるラクシュミー

でもとにかく美しい。
彫りが深く、影となった部分の黒がくっきり際立って
地の紅がかった茶色と黒のバランスが素敵。
その優美さから「女の砦」と言われているそうです。

はるはるカンボジアまで行くのですからこちらまで足を伸ばすのはおすすめ。

タ・プローム

アンコールトムからまたトゥクトゥクで移動して、ほどなくして
「タ・プローム」。
こちらは完全にイメージ重視。
遺跡に絡まる蔦のような巨木が
あんまり絵になるんですもの。

もともとはジャヴァルマン7世が母の菩提を弔うために建てたものが、
寺院になったもの。
発見当時の姿のまま保存されているため、
崩れ落ちた石は転がってるし、
建物を突き抜けるようにガジュマルの木が絡まっている。

sasaは見たことないんですが、映画『トゥームレーダー』の撮影場所だそうです。
文化と歴史の深みがこの雰囲気を作りだしてるんだろうな。

アンコールトム

アンコールワットの次はアンコールトム。
この2つは観光必須でしょ。

アンコールワットが1つの大寺院なのに大して、
アンコールトムは宗教都市という、少し大きなカテゴリーとなります。
総面積も広く、その中に門や寺院、周壁などが存在しており、
各所はそこそこ離れていて、sasaたちはトゥクトゥクさんに連れていかれるがままに観光。

南大門も見どころなメインゲートですが、
ここは通り過ぎただけ。
歩いている人たちもいましたが、ここから中心までだけでも1.5キロあるのです。

メインとなるのは城壁内の中心のバイヨンとなります。
こちらの特徴は観世音菩薩の四面仏尊像。
全ての塔にお顔がついています。
失礼ながら言わせていただくと、
塔の4面に微笑んだようなお顔がついているのはなかなか愛らしい。

そして、こちらもアンコールワットと同様、連子窓となっています。

そして同じく、頭を垂れる急こう配の階段。

三島由紀夫の戯曲、鈴木亮平さんが舞台をされた
「ライ王のテラス」などもここにあるのですが、それはスルーでした。

アンコールワットへの道

アンコールワットに行きたい方のために、
2016年12月現在の行き方情報メモっておきますね。

アンコールワットに行くには、
シェリムアップ空港からシェリムアップという街を拠点に
動くことになる。

ホテルではチェックイン時すぐに観光の予定を聞かれ、
まあ100パーセント全員アンコールワットが目当てなわけで、
ざっと予定を組んでトゥクトゥクとか車とかの手配をしてくれる。

アンコールワットの日の出と日の入りが見たいというと、
朝4:30に出発らしい。
アンコールワット→アンコールトム→タ・プローム→ブノン・バケン
というコースで一日巡ってトゥクトゥクで15ドル+早朝料金5ドルの合計20ドル。

空港まで迎えに来てくれた同じトゥクトゥクドライバーが
約束の4:30前にはちゃんとスタンバイしてて
まだ暗い中出発。

20分くらい走って、チケットセンターに着きます。
アンコールワット遺跡群のチケット販売はここのみ。
ほとんどの遺跡がこのチケットで周れます。
「チケット買っておいで」とドライバーに言われて中に入ると

売り場オープンの5:00前からこんな状態。

1日券と3日券の列があって、人がたくさん並んでいるのは1日券です。
ここで注意しておくのは、少し離れた遺跡を翌日まわりたいと思ったら、
ここで3日券を買っておくこと。
アンコールワット周辺をこの日でまわりおわる予定で1日券を買いましたが、
後からわかったことには、
もっと離れた遺跡も「アンコールワット遺跡群」の一つであり、
チケットはここでしか買えないのです。
チケット購入時に一人ずつ写真撮影があるので、
ガイドさんが代りに買うとか、ダフ屋さんがいるとかいうことはなし。
観光客が自分で順番に並んで買うまっとうなやり方です。
チケット1日券20ドル、3日券40ドル。

正規ガイドさんはきっちりした制服を着ているのですが、
横で見守りながら待っています。
日本人2人で頼んでいる人とかもいたので、
どうやってガイドさんお願いするのかなあと思いました。

そして、このチケット売り場すぐ近くにアンコールワットがあるかと思いきや、
またトゥクトゥクに戻って結構な距離走ります。

5:30過ぎくらいに到着して
こんな平山郁夫先生の絵のような夜景を見ながら

進むと、ものすごい人たちがたまっている池の前の場所があるので、
ここが撮影スポットなのだとわかります。
ここで全世界から集まった人たちと一緒にしらじら明けていく夜を
じーっと待つのは不思議な感覚です。

いい位置にはすでにぎっしりの人、
sasaは自撮り棒とかも持ってないので、
横とか後方とかからの撮影になりましたが、
まあ、世界遺産とは絵になるものです。

この後、肝心のアンコールワット観光となります。
全体がぐるりと3重囲みの構造になっていて、
一番外側のぐるり廊下のようなものが第一回廊、
ここのレリーフが大きなみどころです。
が、ガイドブックを見ながら回るものの、
実際、まったく意味がわからないのは残念。

その内側をまたぐるりと囲むのが第二回廊。
こちらには、胸をトントンを叩くと音が反響して悪いものが出ていく
と言われる一角があります。

そして、一番中心にあるのが第三回廊と中央祠堂。
ここは、70度という急こう配の階段を上ります。
ここだけでなく、遺跡の塔はほとんどこんな感じで、
神に対して失礼がないよう頭を下げる構造になっています。

第一回廊のレリーフが彫りが深く細かく本当に見事なのですが
「スールヤヴァルマン二世」「神ヴィシュヌ」「魔王ラーヴェナ」など
聞いたこともない、王、神、場所、軍の名前と歴史、ヒンドゥー教の神話
などが相まって、日本人には正直チンプンカンプン。

ただ、これだけの規模の寺院を重たい石で作り、
それを全て彫って装飾せよ、なんて命じられたら
正気か?勘弁してくれ!と言いたくなるはずなのに、
それを言えないくらいの絶対的権力だったのだろうし、
それが絶対命令なのであれば、
その労働の合い間には少しはおしゃべりや冗談を言い合ったりして
体力はきついけど、少しは心の癒しがあったとしたら救われるなあ
なんて壮大な世界遺産に対してちっぽけな個人的な感想を持ったのでした。

ありがたみ

次男に合わせて、昨晩からあまり食べてないので
お腹ペコペコ。

福岡への乗り継ぎの前にカレーを立ち食いしました。

で、日本では当たり前に出てくるお水ですよ。
それも安心して飲める水、心配しなくていい水。
それが無料で飲み放題。

ありがたや〜。