Category Archives: ミュージカル・お芝居

ソニンのコラム

仕事で宅ファイルという画像データサービスを利用しているので、
掲載されてるソニンのメルマガのお知らせが届く。

今回のタイトルは
「叶わない夢もある」
http://c.filesend.to/plans/sonim/body.php?od=20140130.html

冒頭に「自分が受けた役とは別の役でオファーを受け、
混乱しながら引き受けた」という話が。

これ、確実に『RENT』のことだよな。

普通に「モーリーンやることになりました」
みたいな報告だったけど、
やっぱり真意はミミやりたかったんだ。
そりゃあダンスシーンも多くて可愛いミミがいいよね。
モーリーンのあの訳わからないパフォーマンスを
あれだけ体当たりでチャーミングに演じたソニンは
素晴らしいと思ったけど、やっぱりミミで観たかった。

「希望していた役にはどうやってもつけないことがわかり…」
そうなのか…Jenifferちゃんはミミ連投でも、ソニンはダメなのか…。

ブログって報告とか楽しいネタを書くものだから
葛藤とか苦労話とか見えないもんね。
まあ、そんなのガタガタ書いてたらウザいし。

1年間のNYだってたくさんの困難があったことでしょう。

『RENT』の出待ちの時、冬の寒い中長時間待ってたから
出たきたソニンは
「こんなに手が冷たくなってすみません」って
両手でぎゅーっと包み込んで握手してくれたんだよなあ。

ソニンは次回『RENT』のオーディションも受けるのだろうか?

NODA・MAP 第18回公演 「MIWA」

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■日時:12月7日(土)
■会場:北九州芸術劇場
■出演:宮沢りえ、瑛太、井上真央、小出恵介、浦井健治、青木さやか、
    池田成志、野田秀樹、古田新太

脅威的にチケット激戦だったこの公演、
サブセンとはいえ、3列目という超スペシャルなお席で拝見してきました。
トリのレビューということで、しっかり書きたい気持ちはあれど、
またまたよくわからなかった。
遊民社からして、あまり理解できた試しがないのよ。
かろうじて『THE BEE』がわかったくらいでさ。

もちろん美輪明宏がテーマですが、
人生をそのまま追うのではなく、
野田さんの美輪イメージで作り上げた作品です。

「男?女?」の踏み絵を踏めないまま
この世に生まれ落ちたMIWA。
見た目は美しい(りえちゃん)けど、化け物(古田さん)が取り憑いている。
2人一体でMIWAを表します。

美輪さんはあんな風になったのも仕方ないと思うくらい
壮絶な人生を背負ってらっしゃるのですね。
原爆体験もあって、その後遺症にも苦しめられて。
母マリアも3回変わりました。
それを演じる井上真央ちゃん。
ただの元気がよくて可愛い女優さんかと思ったら、
いやいや根性座ってましたよ。
若いのに肝っ玉母ちゃん風。
救いを求めるものは拒まず長いスカートの中に受け入れる。
声もド〜ンと響いてとても良かったです。

もう1人、まっすぐ演じていたのが瑛太さん。
MIWAの初恋相手で、
MIWAがオドロオドロしくとらえられているのに対して、
瑛太さんの繋一郎はピュアで救いになりました。

あ、浦井くんはいつもの子犬キャラでしたよ。
途中、お尻の部分まで総レースの衣装があって、
それで踊るもんだから、破れないか心配しました。

原爆のシーンは美しく表現されていて、
その美しさがかえって怖さを助長する。
キリスト教を弾圧されて苦しんだ長崎に
キリスト教国の原爆が投下される。
なんという不条理。

りえちゃんは膨大な台詞が完璧で、素晴らしかった。
理解できないと自分の中には取り込めないのだから、
玉砕した『盲導犬』といい、あんな難解なものを理解できるのは
相当頭の良い方なのでしょう。
ヒビノコズエさんのブルーの学生服風衣装をまとい、
美少年を軽やかに演じていました。

でも、一番印象的だったのは、野田さんだなあ。
MIWAを支援するオスカワアイドルという役。
最初に遊民社を見た頃、「役者が舞台を駆け回って風を起こす」
みたいなことをおっしゃてて、
その通りに、狂ったように動き回ります。
奇妙ななりと、背面には額縁を背負い、
あの甲高い声でまくしたてる。
オスカーワイルドといえば、sasaの卒論テーマでしたよ。
同性愛者の象徴的存在です。

今でこそ、確固たる位置にいる美輪さんですが、
ここにくるまでには、普通の人には耐えられない迫害にあったろうに、
それでも自分を貫き通したところがやっぱり化け物ですね。

たくさんのメタファーが散りばめられていて、
美輪さんの歴史、神話、小説、宗教、原爆…などなど
sasaにもっと素地があれば、理解は深まったでしょうに
というのはよく思うことです。

今から

今年のsasaの観劇のオオトリとなりますのは
コチラ
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オオトリに相応しい華々しい作品ですね。
浦井くんもご出演☆
楽しみです!

お土産

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武道館のお土産いただきました。
行けなかったsasaの無念の気持ちをよくわかっていらっしゃる。
ギリギリまでグズグズ言ってたからね。
ありがとうございます!

ワークショップ見学☆

シャオチャンがワークショップ情報をアップしていて、
でも、ワークショップされてもsasaは潜入できないし…
と思ってたら、「見学」なんて手があるのね。
お友達に誘っていただいて見学してきました。

アクロスの練習室で参加していたのは、
馴染みの生徒さん、ダンス好きさん、ダンスの幅を広げようとしてるお子さん、
もちろんみなさん何らかダンスをしている方々です。

前半45分はひたすら身体のあちこちを動かし伸ばしていきます。
ストレッチなのに既に全てが美しいシャオチャン先生。
腹筋の動きなんて、その差をみせつけます。
普通の腹筋ではなく、背中をそのまま並行に持ち上げる。
この動き、誰一人できませんでした。
体の真ん中のドンと構えた軸が全体を支えてるんですね。
あとは、首から頭の位置が絶対に動きません。
指導している内容がシャオチャン自身のポイントなので、
美しさの秘密が解き明かされていき、ワクワク☆

後半はダンスがスタート。
じゃんじゃん振りを教えて、懸命についていく生徒さんたち。
ダンス経験者さんたちでも苦戦中。
同じ振りのところを数回練習して次の振りにいきます。
見ていると、どんどん踊りを自分のものにして、
かっこ良くなっていく生徒さんがいて面白い。

そしてまあ、シャオチャンのお手本の美しいこと。
歩くだけで、止まるだけで、こうも違うもんですか。
足先のつけかた、首の角度、練習と技術もあるだろうけど、
センスって大きいよなあ。
最後に「僕がやってみせますね」と踊ってくれたのには、
全員から感嘆の声。拍手喝采でした。

自分の企業秘密、こんなに惜しげ無く教えちゃっていいのかあ?
とか思いましたが、きっとこれはほんの一部だろうし、
たとえ全てを教えたとしても、それが同じようにできることはないので、
全く問題ないんだろうなあ。

終始和やかで、指導の中から自然な笑いも起きるレッスン。
sasaはこれまで、
神様が絵の才能をくださらなかったことを悔やんでいましたが、
こうなると、踊りの才能の方を少しだけでもいただきたかったものです。
見ているのは楽しかったけど、あの中に入る事ができたなら
さらに心身ともに至福の時だったろうと思うのです。