Category Archives: ミュージカル・お芝居

M.クンツェ&S.リーヴァイの世界 ~2nd season~ ウィーン・ミュージカルコンサート

◆日時:2012年3月15日(木)12:00
◆場所:キャナルシティ劇場
◆出演:井上芳雄、山口祐一郎、新妻聖子、石川禅、一路真輝、土居裕子
    (スペシャルゲスト)パトリック・シュタンケ-
諸処をぶっちぎりで滑り込んだこの公演、
ほんっと無理して行った甲斐があった。

1部は『レベッカ』『マリー・アントワネット』より。
王子出演ございません。
事前に知ってたから良かったけど、知らずにいたらさぞや不安だったことでしょう。
王子が1部まるごと出ないってありえんでしょ。
聖子ちゃんが中心的役割で、自分の持ち歌でない曲もパーフェクトにこなしてました。

2部は『モーツァルト!』『エリザベート』より。
王子ヴォルフガングの「僕こそ音楽」。
音楽が好きでたまらない若者をとても楽しそうに歌います。
やっぱ王子サイコ〜!
あまりの歌の上手さにウルウル…。
王子の素晴らしさを改めて思い知らされましたよ。

あとは、王子の大学の先輩、土居裕子さんの歌の美しさよ。
sasa、おそらく初見と思われます。
確か音楽座の方ですよね。
歌の上手さがピカイチですねえ。
力んだり、張り上げたりせずに、しゃんと思いを伝える歌声です。
人としてのキャリアも感じさせます。

禅さんレオポルトと土居さんナンネールのデュエットは
声質のバランスがぴったりで究極の美しさです。

そして、もう1曲のお楽しみエリザベート「夜のボート」。
一路真輝さんはちょっと演歌調なので、涼風真世さんの方が好きだったけど、
禅ヨーゼフとのデュエットは泣ける…。

「闇広」も王子の声の後ろで抱え込むような祐様の声がいい感じ。

座長が続く王子には、今回はあくまでも出演者の1人であり、
それもWキャストだし、気が楽だったようで、とても楽しんでいるように見えました。
やはり王子は素晴らしい。
行ってよかった〜♪

チケット♪

うふふ、あるチケットをgetしました。
即完売だったあの公演です。

厄介な仕事が続いていて、休めるか確定せず、
手を出せないでいたのですが、
1つ目の山はその前に越すことが決まり、えいっ!と踏み出してみました。

実際、交渉成立後、まさしく公演時間に仕事の打ち合わせが入り、
「予定がある」で押し通してお断りしたはいいけど、
公演終了後に遠方で夜の打ち合わせとなりました。
まあ、そんなことはいいんです、昼間にお楽しみできるのならば。

かなり端っこの見切れ席ですが、あの空間にぎりぎりセーフで滑り込みです。

ミュージカル『モンティ・パイソンのスパマロット』

◆日時:2012年2月5日(日)18:00
◆会場:森ノ宮ピロティホール(大阪)
◆演出:福田雄一
◆出演:ユースケ・サンタマリア、池田成志、戸次重幸、賀来賢人
ムロツヨシ、マギー、皆川猿時、彩吹真央

ちょうどシャオチャン遠征の大阪で公演中、
それも千秋楽のお席に座ることができました。
志の輔師匠お気に入りということで気になっていた作品です。

これがさあ、ミュージカルっていうより喜劇?
見事にくだらなさまっしぐら!
これでもかとギャグで攻めてきます。
作品の良し悪しが役者さんたちの力量にかかってくる。

なんといっても成志さんだね。
これまで何度か拝見したことあったけど、
あちこちの舞台で引っ張りだこの理由が今回やっとわかった。
フランス人の罵り屋では、くだらない言葉が出るわ出るわ。
とにかく詰まることなく言葉が出続けるのは語彙の多さによるもの。
ニーの騎士での妄想話もどこまで続くのかと思うほどたっぷり。
成志さんの凄さを思い知りました。

ユースケさんはすっとぼけたアーサー王がぴったり。
座長さんなので、みんなと一緒に突っ走る訳にもいかず、
いささかおとなしかったかな。

戸次重幸さんは歌も踊りコントもいけるから、TEAM NACS観たくなるし、
賀来賢人くんはきれいなお顔立ちなのに、不思議ちゃんの妙な空気感がある。
マルセルのパントマイムもなかなか正解にたどりつかず、
それでもみんなで考え、待ち続ける時間がなかなかよい。
お話も日本仕様、それも今の日本にあわせてアレンジされていて
(とはいえ、大阪ネタの部分は全くわからなかったけど)
うまいこと日本人に通じる内容になっていました。

この日のギャグが台本どおりなのか
ユースケさん曰くの「千秋楽スペシャル」なのかわからないけど、
みなさんギャグを引っ張るから、予定の公演時間を大幅に過ぎ、
sasaはなんとかエンディングを見届けた後はカテコも見ずに駅まで走り、
帰りの夜行バスにぎりぎりセーフだったのでした。
これだけやってくれれば、ギャグも感動の域です。

シルク・ドゥ・ソレイユ『KOOZA』


◆日時:2012年2月9日(木)18:30
◆会場:福岡ビッグトップ
ありがたいことにこんな素敵な公演にご招待いただき
『KOOZA』福岡公演初日のお席に座ってまいりました。
シルク・ドゥ・ソレイユと言えば、ずっと前に『アレグリア』を観たくらいで、
今日は2回目の鑑賞。

圧巻はやはりサーカスの花「ホイール・オブ・デス」。
ものすごいスペクタクルでした。
口をポカンと開けたまま見つめてしまう
見たこともない技に加えて、
全ての演者さんの動きが美しいのは
サーカスというよりダンスを観ているようで、
sasaにとっては何よりの喜び。
しなやかな身体に焦がれます。

アクサル公演『三銃士〜仮面の男〜』

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◆日時:2012年2月4日(土)13:00、18:00
         5日(日)13:00
◆会場:ABCホール(大阪)
◆出演:客演/蔡暁強、矢崎広
    + アクサルメンバーのみなさん

アクサルという劇団に客演という形でのシャオチャンの公演でした。
シャオチャンの役は「国王の裁縫師ペルスラン」の弟子であり、
本業は劇作家という「モリエール」くん。

最初に申し上げますが、
「アクサル 三銃士」等の検索でササメモにお越しの方は
この先読まない方がいいかも。
sasaの軸はあくまでもシャオチャンですので、アクサルファンの方、
気を悪くしないでね。

アクサルというのは殺陣を得意とする劇団?
やたらと殺陣シーンが多かった。
そのわりに東宝三銃士のようなフェンシングスタイルでもないの。
横沢さんの、後ろにピンと立ち上げた手のような美しさはなし。
きっと一番人気と思われる柄谷さんのキレが良かったくらいかなあ。

オープニングはアクサル全員が登場して小さなステージ上で踊るんだけど、
ショーパブかあ?みたいなダンス。
体に締まりがないし、踊りが揃ってないし、腕は曲がってるし、
振りさえ覚えてない人もあり。
う〜ん、もう少しがんばろうよ〜!

お話自体も1人2役が多く、それもダルタニアン/ロシュフォール
みたいな相反する役を振り返りざまに切り替えたりするので
わかりにく〜い。
おまけに三銃士+ダルタニアンは若者組と大人組があって、
メインキャラクターだけでも合計8人であれこれやるので、ますます混乱。
3公演観たからいいものの、1回目はよくわからんやった。
2回、3回と観るうちに、内容は理解できるようになり、
実はなかなかよくできたお話なのよ。
オープニングも人物が見えてくるとちゃんと考えて作ってある、
な〜んてことに気づいたのは3回目だった。

で、肝心のシャオチャンですが、はっきり言って
次元が違い過ぎます。
どうしてシャオチャンがここにいるの〜?
アクサルのみなさん、シャオチャンの動きを見て恥ずかしくならないかい?
一流を加えることでアクセントとする意図かもしれませんが、
もともとの素質と高みを目指す気持ちが違いすぎます。

一番の見せ場はね、
モリエールくんは服飾を手にすると創造力が刺激される
ということで、服を触っているうちにイメージが湧き出して
キミョーな踊りを始めるの。
クネクネしたり伸びたり普通使わない関節から動かすような奇妙な踊り。
それがどんどんエスカレートし、自己陶酔の世界へ。
師匠に注意されて、はっと我に返る。
この暴走ダンス、シャオチャン自身は狙っていて、笑うべきシーンなのに、
みんな初めて目にするあまりの動きに「なんだ?これは?」状態で笑いにならない。
ただただびっくりするのみ。
千秋楽になってやっと笑いが出たわ。
sasaはもちろん冷静にシャオチャンの動きを追ってひとつひとつが美しさに惚れ惚れ~☆

あとはねえ、いつものように音も立てずに軽々ジャンプするんだけど、
ちょっとフラメンコ風のダンスのところでは
ドン!と気持ちいい大きな音を出すの。
シビれます。

衣装を干すシーンでは干し場所の取り合いで師匠ともめます。
ここ、口とんがらかして押し合いへし合いしてかわいい♪

仮面をつけた強いダンスシーンもキレが抜群!

カテコでは、ご挨拶など聞きながら、顔をくしゃくしゃにして笑ってました。
楽しそうなのでsasaも嬉しい。
そして、最後に全員で「ありがとうございました」って言うところが
口元がキュッと上がって男っぽいの。かっこいい!

服飾を持つ手さばき、床に置く時には片足を後ろに軽く引く、
しずしずと左右に弧を描きながら後退する脚、
どの動きも「ダンサーがやるとこうなります」という、
一般の俳優さんとの違い&ダンサーのプライドを感じさせるもので、
シャオチャンの意識の高さにつくづく感嘆。

パンフレットでのシャオチャンのコメント
Q「これだけは誰にも負けない!」というものは何ですか?
A「心の強さです。」
はい、あなたの気持ちの強さはダンスから伝わってきます。
今回も素晴らしかったです。
ありがとうございます☆