Category Archives: ミュージカル・お芝居

アクサル公演『三銃士〜仮面の男〜』

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◆日時:2012年2月4日(土)13:00、18:00
         5日(日)13:00
◆会場:ABCホール(大阪)
◆出演:客演/蔡暁強、矢崎広
    + アクサルメンバーのみなさん

アクサルという劇団に客演という形でのシャオチャンの公演でした。
シャオチャンの役は「国王の裁縫師ペルスラン」の弟子であり、
本業は劇作家という「モリエール」くん。

最初に申し上げますが、
「アクサル 三銃士」等の検索でササメモにお越しの方は
この先読まない方がいいかも。
sasaの軸はあくまでもシャオチャンですので、アクサルファンの方、
気を悪くしないでね。

アクサルというのは殺陣を得意とする劇団?
やたらと殺陣シーンが多かった。
そのわりに東宝三銃士のようなフェンシングスタイルでもないの。
横沢さんの、後ろにピンと立ち上げた手のような美しさはなし。
きっと一番人気と思われる柄谷さんのキレが良かったくらいかなあ。

オープニングはアクサル全員が登場して小さなステージ上で踊るんだけど、
ショーパブかあ?みたいなダンス。
体に締まりがないし、踊りが揃ってないし、腕は曲がってるし、
振りさえ覚えてない人もあり。
う〜ん、もう少しがんばろうよ〜!

お話自体も1人2役が多く、それもダルタニアン/ロシュフォール
みたいな相反する役を振り返りざまに切り替えたりするので
わかりにく〜い。
おまけに三銃士+ダルタニアンは若者組と大人組があって、
メインキャラクターだけでも合計8人であれこれやるので、ますます混乱。
3公演観たからいいものの、1回目はよくわからんやった。
2回、3回と観るうちに、内容は理解できるようになり、
実はなかなかよくできたお話なのよ。
オープニングも人物が見えてくるとちゃんと考えて作ってある、
な〜んてことに気づいたのは3回目だった。

で、肝心のシャオチャンですが、はっきり言って
次元が違い過ぎます。
どうしてシャオチャンがここにいるの〜?
アクサルのみなさん、シャオチャンの動きを見て恥ずかしくならないかい?
一流を加えることでアクセントとする意図かもしれませんが、
もともとの素質と高みを目指す気持ちが違いすぎます。

一番の見せ場はね、
モリエールくんは服飾を手にすると創造力が刺激される
ということで、服を触っているうちにイメージが湧き出して
キミョーな踊りを始めるの。
クネクネしたり伸びたり普通使わない関節から動かすような奇妙な踊り。
それがどんどんエスカレートし、自己陶酔の世界へ。
師匠に注意されて、はっと我に返る。
この暴走ダンス、シャオチャン自身は狙っていて、笑うべきシーンなのに、
みんな初めて目にするあまりの動きに「なんだ?これは?」状態で笑いにならない。
ただただびっくりするのみ。
千秋楽になってやっと笑いが出たわ。
sasaはもちろん冷静にシャオチャンの動きを追ってひとつひとつが美しさに惚れ惚れ~☆

あとはねえ、いつものように音も立てずに軽々ジャンプするんだけど、
ちょっとフラメンコ風のダンスのところでは
ドン!と気持ちいい大きな音を出すの。
シビれます。

衣装を干すシーンでは干し場所の取り合いで師匠ともめます。
ここ、口とんがらかして押し合いへし合いしてかわいい♪

仮面をつけた強いダンスシーンもキレが抜群!

カテコでは、ご挨拶など聞きながら、顔をくしゃくしゃにして笑ってました。
楽しそうなのでsasaも嬉しい。
そして、最後に全員で「ありがとうございました」って言うところが
口元がキュッと上がって男っぽいの。かっこいい!

服飾を持つ手さばき、床に置く時には片足を後ろに軽く引く、
しずしずと左右に弧を描きながら後退する脚、
どの動きも「ダンサーがやるとこうなります」という、
一般の俳優さんとの違い&ダンサーのプライドを感じさせるもので、
シャオチャンの意識の高さにつくづく感嘆。

パンフレットでのシャオチャンのコメント
Q「これだけは誰にも負けない!」というものは何ですか?
A「心の強さです。」
はい、あなたの気持ちの強さはダンスから伝わってきます。
今回も素晴らしかったです。
ありがとうございます☆

シャオチャントーク@豆蔵カフェ

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なんとなく予感した通り、大阪って食べ物が魅力的。
さすがは食いだおれの街ね。

1公演目が終わって、前回ダンス公演でゆうさんと3人でおしゃべりして、
今日もたまたまお隣席になったシャオ友さんとお茶。
抹茶パフェ(750円)。
彼女は全通で4公演観るらしい。
2人ともシャオチャンしか見てないし、
シャオチャンちゃんがいかに素晴らしいかは思いが一緒。
ファン歴もsasaよりずっと長いので勉強になります。

チケット到着

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シャオチャン客演のアクサル『三銃士』チケット到着しました。
なかなかの良席♪と思ったら、
ABCホールってとっても小さいのね。
東京公演はKAATだから、かなりサイズが違うんじゃないかな。

シャオチャンの裁縫師、間近で観られそうです☆

そんなあ

シャオチャン大阪公演も近づいてまいりましたが、
そんな中、CSBさんに公演情報が
CSB International presents
mix very berry show vol.1『 Delicious 』

公演日程が問題なのよ。
5月4、5、6日、GWまっただ中じゃないの!
そんなタイミングでは行けないわ。

今回は演出にTETSUHARUさんも入っていて、
新上さんだけだとアート道を突き進むから、
きっとエンタメ度高い作品になりそう。

ここは男らしく?女らしく黙ってあきらめるしかない…。

第三舞台封印解除&解散公演 『深呼吸する惑星』


◆日時:2012年1月15日(日)13:00 2時間途中休憩無
◆会場:キャナルシティ劇場
◆作・演出:鴻上尚史
◆出演:筧利夫、長野里美、小須田康人、山下裕子、筒井真理子
    高橋一生、大高洋夫

10年ぶりに再結成された第三舞台、
観劇歴数年、地方住みのsasaが観たことがあるわけもなく、
ただ、鴻上尚史さんがオールナイトニッポンの第2部をやっていたのが懐かしく、
筧さん主演だし、と思っていると、
2階後方はしっこではありましたが半額以下でチケットをお譲りいただき
お席に座ってまいりました。

会場に入ってすぐに、なんと鴻上さんがお出迎え。
50過ぎというのに、細身のセーターとパンツにビビッドなシューズで
パリッとした立ち姿。
この方のラジオを聴いて夜更かししてたんだなあと感慨深く、
握手していただきました。

なにせ第三舞台初見ですので深いことは書けないのですが、
オープニング「Behind The Mask」でアラフィフの役者さんたちが
ダンスする姿はかっこいい!
暗転が多く、断片を積み重ねていく手法なのね。
頭をどんどん切り替えて、これまでの断片とつなぎあわせて
話を組み立ててついてかなきゃ!

長年のファンの方々のためのお約束も多かったようで、
初心者にはわからない部分も多いのですが、
だからといってアウェイを感じさせることもなく。

これまでを振り返りながらも後戻りはできず
前を向いて進んでいくしかないという
今この歳にして感じることを突きつけられたような
切なくて痛い気持ち。
ほんのちょっと上だけど同世代の役者さんに共感しつつ、
客演の高橋一生さんには若さの強さを目の当たりにし。

入場の時に鴻上さんからの「ごあいさつ」ペーパーをいただきました。
歳を重ねれば次第に人は消えていきます。
それを実感している鴻上さん。
でも実際それを悼むほど頻繁に会っていたかというとそんなことはなく、
日常生活には何の変わりもない。
それは不謹慎だけれども不思議な感覚。
リアルに会うかどうかではなく、その人を思うこと、対話すること。
こんなこと、若い時には考えもしなかったことですよね。

そして、観客に対しては、
第三舞台は解散するけれども悲しむ事なかれ
ということだと解釈しました。