Category Archives: ミュージカル・お芝居

博多座『レ・ミゼラブル』3回目

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■日時:2013年8月27日(火)18:00
■会場:博多座 3階B列センター
■出演:
バルジャン/キム・ジュンヒョン
ジャベール/川口竜也
エポニーヌ/昆夏美
ファンテーヌ/和音美桜
コゼット/若井久美子
マリウス/山崎育三郎
テナルディエ/KENTARO
Mテナルディエ/谷口ゆうな
アンジョルラス/上原理生
ガブローシュ/松井月杜
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手持ちチケットのラスト。
ジャベとテナ夫妻以外が初見さん揃い。
今回のお目当ては夏美ちゃんと和音さん。

和音さん、『夢やぶれて』ではさすがに上手だなあと聞いてたけど、
確かにその後の台詞は叫び声に近く、しっとりした和音さんがもったいない。
でも、歌はこれまで見た中で一番だし、最後のバルジャンを導く静々とした歌は
澄んで響き渡ってよかったぁ。

それより良かったのは夏美ちゃんエポ。
いいねえ。
かわいいのにヨゴレも似合うし「辛い人生…でも勇気があった」ぴったり。
マリウスに「頼みがある」と言われて「なになに〜?」と
好きな人の頼みなら何でも聞いちゃう♪
と子犬のように喜ぶところがめちゃ可愛く、
でも、実は頼みとはコゼットへの伝言で、深く傷つく…。
マリウスとコゼットのラブラブシーンも門扉の裏でみつめる。
全く、なんでマリウスそこに気付かないかなあ。
小さいからマリウス見上げて愛おしそうにしてるのもいいなあ。

コゼット若井久美子さんは可愛かったあ。
申し訳ないけど、コゼットはルックスも大事。
「燃える太陽の矢が胸に飛び込」まないといけない訳ですから。

ガブも初見の月杜くん。
正直、お顔は清史郎くんや知憲くんほどかわいくないのだけど、
その分、裏を生きていたガブっぽいし、ニヤリとした表情が似合う。
そして、あの歳にして、歌を操ってる感じがする。
ガブ3人とも素晴らしくハイレベルだあ。

バルキムですが、カッコいいし、台詞もきれいだけど、
歌が個性的だあ。
ささやき発声、裏声?の歌がさあ、
なんだか「ウラメシや〜」のように聞こえるのよ。
キムファンの方ごめんなさいね。
特に『彼を帰して』の「我が子です〜♪」が聞いたことない音階で
え〜ここでそう歌うのかあ〜!とびっくり。
あと、最後の「家へ〜♪」の「うち」の後に大きなブレスを入れて
「へ〜♪」に入ったんだけど、そこで微妙に音程がずれてズルッときた。
残念ながらsasaの好みのお声ではなかった。

そして、いくさぶろ君。
さすがにそつがないね。
問題なしって感じ。

今回問題だったのはね、いくさぶろ君のお顔がきれいなのと、
sasaも3回目だったのもあり、あちこちでいくさぶろ君をみつけてしまったこと。
ツーロンでは漕いでるし、工場では横に立ってるし、裁判官になったり。
夏美ちゃんもラブリィレイディの中にちゃんといるし、工場ではゆうなさんと並んでる。
そんなのが見えてくると、そっちが気になってメインのお話に集中できない〜!
見つけるのもそれはそれで楽しいからやめられない…。

そして、思ったのは…
田村マリウスの『カフェ・ソング』がもう一度聞きたい…。

My楽

残り6回公演を残し、本日ソワレでMy楽でした。
客席の温度が上がってるのがわかります。
カテコなんて、しつこいくらいの拍手です。
お隣さんも、確実にsasaと同じタイミングでオペラグラス&ハンカチ。
同じものをのぞいてたのかなあ。

劇団四季『ソング&ダンス60の花束』

■日時:2013年8月23日(金)18:30 
    1幕18:30〜19:30 20分休憩 2幕19:50〜20:40
■会場:福岡シティ劇場 C列サイド通路
■出演:
〈ヴォーカルパート〉飯田洋輔、李涛、飯田達郎
光川 愛、福井麻起子、松元恵美
〈ダンスパート〉西尾健治、松島勇気、朱涛、大森瑞樹
斎藤洋一郎、水原俊、松出直也、林 晃平
原田麦子、須田綾乃、井上佳奈、高田直美、坂本すみれ
相馬杏奈、西田ゆりあ、加藤久美子
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「涛さん帰ってきてるよ〜」とゆうさんからメールをいただき、即チケット手配。
ソンダン初心者にもかかわらず、3列目という夢のようなお席。
往年のファンたちについていけるか心配だったけど、
楽しかった〜!

劇団四季のこれまでの演目から歌とダンスをショー形式に見せるステージで、
sasaあまり四季を見た事ないのだけど、全く問題なし。
ダンス見るだけで十分楽しいし、
見たことない作品でも曲は意外にも知っていたのだ。

それでも、特に聴き込んだ『キャッツ』はオーバーチュアが流れてきただけで
ドキドキしてきて、ステージを思いだす。
ミストは名高い松島勇気くんでしたが、
う〜ん、この動きは確実にシャオチャンの独壇場だ。
ピルエットの軸はぶれてるし、残念ながら感動級の美しさではなかった。
シャオチャンミストであれば、全ての動きが涙ものの美しさだったことは間違いない。

とか言いながら、客席下りの松島さんに握手していただいたんだけどね。

『オペラ座の怪人』からはテーマ曲ではなく、
sasaの一番好きな『Music of the night』
いくら好きでも、これは涛さんじゃないよなあと思っていたら
そんな素人の心配は不要で、ファントムは暑苦しいほどに重厚な飯田洋輔でした。
達郎さんの方はラウルで拝見しましたね。
『マスカレード』まで聞けたのもとても嬉しい。

『アイーダ』の客席お持ち帰りは、悔しいことに
sasaのお隣さん。
でも、その姿を撮影する涛さんが、1m以内の至近距離だったのだ。
頬には汗が流れていたよ。

何が楽しかったって、出演者全員が踊れること。
キレのよい動きは目を楽しませる。
涛さんは「ヴォーカルパート」なのが不思議なくらい踊れるし、
宙転までしてましたよ。
加藤久美子さんのダンスも際立ってました。

楽しませることを最大の目的とした演目で、エンタメ度100%。
素晴らしい作品だった。
カテコの後は、キャスト全員がダッシュでロビーに向かい、お見送り。
sasaはもちろん涛さんの列に並びましたが、
ちょうど加藤さんも斎藤さんもいらっしゃる列で
涛さんに「とても楽しかったです」と言うと
「それは良かったです。ありがとうございました」
と、とても素敵な笑顔で返してくださいました。

NHK『夢であいましょう』

これ、ミューファン、確実にご立腹のはず!
なんなの?あのプリンスたちの扱いは!

無駄な小芝居の時間が長く、そこには何故か談春さんもいて、
岩崎宏美さんの歌は『Tonight』なのに
「My Fair Ladyより」ですと〜?
間違えるにも程がある!

さあ、いよいよStarsだ!と思ったら
なんだか3人とも本気出してる様子がなく、歌も振りも中途半端、
途中ちょいちょいチャチャ入れられ、
結局ダラダラとスーダラ節に流れるという情けない展開。
手足の長い3人はその長さをもてあました動きだったよ。

あの演出必要?
ああいうことやりたいならStars呼ぶ必要があったのか!?

面白いならまだしも、ただ不快になるばかりで、
あれで満足したファンはいなかったと思うなあ。

『レ・ミゼラブル』2回目

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■日時:2013年8月24日(土)12:00
■会場:博多座 3階B列サイド
■出演:
バルジャン/吉原光夫
ジャベール/福井晶一
エポニーヌ/平野綾
ファンテーヌ/里アンナ
コゼット/磯貝レイナ
マリウス/田村良太
テナルディエ/KENTARO
Mテナルディエ/谷口ゆうな
アンジョルラス/上原理生
ガブローシュ/加藤清史郎
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先日見て、どうしても吉原バルVS福井ジャベの対決が見たくなり、
でも、福井さんは来週からバルに移行されるので、本公演がジャベのラスト。
でも、清史郎くんご出演のため超人気で、あきらめかけてたところに
昨晩遅くにご縁が巡ってきました。

前回と同じキャストさんも数名いらっしゃいますが、
今回sasaが思わずハマってしまったのは誰だと思います?

自分でも意外なことに…

マリウス田村良太くんです。

細くて声量はあんまりないんだけど、
声に特徴がある。個性的で繊細。
sasa、あの歌声かな〜り好みです。
ハーフさんだからお顔もフランス人風で(お父さんアメリカ人らしいけど)
イメージもマリウス!
バンドかなにか組んでいる、ミュージカル初参加組だそうですが、
荒くれロッカーではなく、歌が丁寧で正確でした。
コゼットにひと目惚れして浮かれポンチぶりもなんとも微笑ましく可愛い。
レイナコゼットの声の相性もいい感じでした。
それに、いい意味で、革命の力にもなれず1人残る、マリウスの無力感がぴったり。
sasaの愛するカフェソング、その無力感のおかげで泣かせる〜!
もともとマリウスは3人とも見たいと思っていて、
それでも3人の中では一番期待してなく、
いくさぶろ君は未見ですが、
もしまた行くなら田村くん日で選ぼうと思う。

最大の目的の福井ジャベは正直言って、思ったほど冷徹ではなかった。
そう感じたのは、少しどなりぎみで、もう少し丁寧に正確に歌ってほしかったなあ
というのがある。
職務に忠実、完璧主義なジャベだから、歌も完璧を求めてしまうのよね。
鋼のような強さと共に歌の正確さで
自分にも他者にも厳しくあってほしかった。

ラッキーにも見られた清史郎くん。
ミュージカルの世界で行きていくのかしら?
声がきれいで歌が上手〜!
もちろん「どんなもんだい!」的な生意気ぶりも、
敵を睨みつける表情も、演技は文句なし。
もうすぐ迎える声変わりをうまく超えられるといいなあ
なんてお母さんのように思ってしまった。

谷口ゆうなさん、マダムテナ可愛かったあ♪
ちょこちょこ小芝居やるから目が離せないの。
客からクスねたものはボリューミーな胸元にジャンジャン入れちゃう。
はけてほとんど見えない幕の奥近くで
プリンっとジャンプしてたのも可愛かった。

複数回見ると、欲が出てくるなあ。
と言っても、博多座も残り1週間ですよ。
それはある意味、良かった。