Category Archives: ミュージカル・お芝居

松井英理ちゃんがR&Jダンサーに


今やプロデュースがメインになってしまった
大好きなダンサー・シャオチャン。
そのお弟子さんの松井英理ちゃんは
最初に観たのが長男の大学受験の時だからもう7年前か。
Zeep Fukuokaでの「SHOES」という公演でした。
その時に記事はコチラ

明らかに一人ずば抜けたのが松井英理ちゃんで
その後、行ける公演には行くようにしてましたが、
最近は指導者とか韓国のお仕事が多いようで。

そんな中、去年の年末に、ミュージカル界のスターたち競演の
「カウントダウンミュージカルコンサート2023-2024」
に出演。

そしてこの度のR&Jダンサー

あの力はタダモノではないもの。
このまま駆け上がってほしいわ。

王子ベートーヴェン@ミュージックフェア

録画してたミュージックフェアを見返す。

観劇前に予習で観てていいなあと思っていた。
ベートーヴェンの楽曲に歌詞をのせるのも
違和感なかったし、
まあ、これも王子が作り上げる説得力のなせる業。
クラシックで正統派に歌い上げるから
きっちり声楽を学んだ王子にはぴったり。

オペラ歌手ほどの声量はないから
かといって普通の歌手ならあんなに包み込む必要はないから
王子がミュージカルを選んだのはベストな選択だったなあ。

テレビだから先日の舞台ほどの大音量でもなく
カメラの先の観客に向けて届けてくれてちょうどよい。

さすがの歌唱です。

ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』

■日時:2024年1月12日(金)12:30
1幕75分 休憩30分 2幕80分
■会場:博多座 M列27
■出演:
ウィリー・ウォンカ:堂本光一
バケット夫人:観月ありさ
グループ夫人:鈴木ほのか
ボーレガード氏:芋洗坂係長
ソルト氏:岸 祐二
ティービー夫人:彩吹真央
ジョーじいちゃん:小堺一機

チャーリー・バケット:チョウ シ
オーガスタス・グループ:後藤レイサ
ベルーカ・ソルト:三宅りむ
バイオレット・ボーレガード:土井祐杏貴
マイク・ティービー:鈴木弥人

相原えみり Amane 伊藤かの子 伊波 響 岩橋 大
風間無限 久信田敦子 小宮海里 塩川ちひろ 聖司朗
鈴木昌実 鈴木里菜 高瀬雄史 鶴岡政希 永松 樹
花陽みく 早川一矢 平山ひかる 船﨑晴花
梅津大輝

楽しかった~!
と同時に
悔しいわ。

この作品、王子だったらもっと膨らませたと思うのよ。
堂本ファンには悪いけど、
やっぱり歌唱力もダンスもう~ん…
台詞も聞き取りづらい。

はるか昔に映画見たけどすっかり忘れてるから
ネットで慌ててストーリーを読み直した。
少しだけ省略されてたけど、かなり忠実。
スマホが出てきたり動画クリエイターの男の子とか
違和感ないように調整されてた。

1幕をチャーリーの状況紹介と
5人の子どもがゴールドチケットを手に入れるまで
2幕がいざ工場の中へ。
ちゃんと説明しないといけないのも確かだけど、
楽しい2幕がもう少し長いといいなあ。

思った以上にダンスシーンが多くて
5人の子どもの国にあわせて
コサックダンス風とかヒップホップとかとても見ごたえある。
無限さんを探したんですけど、見つけられず。
アンサンブルの中の一人のはずはないとは思ってましたが
ドリーという役だったようですね。
ウンパルンパの中には混じってなかったのかなあ。
ウンパルンパ、結構な運動量で、ステージを盛り上げます。
この作品の楽しさのかなりの部分はウンパたちのおかげだよなあ。

岸さん、低音がよくてロングボイス貫禄でした。

観月ありささん、舞台珍しいですよね。
昔ちょっと歌も歌ってたけどドラマメインの印象。
音程はときどきぶれるけど高音きれいだし、
働きづめでお金の心配ばかりして老人4人介護して
大変なはずなのに観月さんの陽のイメージが
場を明るくしていて、その健気さがグッとくる。

チャーリー役の男の子も歌がとても上手ってわけじゃないけど
とても役に馴染んでる。

カテコ2回目でみんなが立ち上がったと思ったら
2回で終わったの。
リピ組さんはカテコ2回って知ってたんだろうね。
入口でスーツケース預かりがたくさんだったから
堂本くん遠征が多かったのでしょう。
最近はカテコにも演出つけて
定型で終わる流れになってるのかな。

ダンスとともに曲も良かった。
映画のウォンカの歌がなかったのは
映画とは曲違うのかな。

やっぱりねえ、今回の曲の楽しさ、
ストーリーとの自然な関係を思うと、
先日のベートーヴェンの
ベートーヴェン曲しばりはきつかったと思う。
楽しい作品にするために自由に作るほうが
とらわれ感がなかった。

勝手に推測するに
王子は先にベートーヴェンが決まってたのかなあ。
ベートーヴェンは王子しかできないしね。
でもさあ、もしウォンカやってくれたら
スラッとした長身に山高帽、ジャケットを着て
完璧な歌唱でウンパたちと踊る。
あ~想像しただけでウットリするわ。

とっても楽しかったのでリピしたいけど、
幸か不幸か行ける日程がなく、
高額チケットに手を出さなくても済む。

ミュージカル『ベートーヴェン』


■日時:2024年1月5日(金)12:00
■会場:福岡サンパレス ホテル&ホール 6列サイド
■出演:
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(孤高の音楽家):井上芳雄
アントニー・ブレンターノ(ベートーヴェンの想い人“トニ”):花總まり
カスパール・ヴァン・ベートーヴェン(ベートーヴェンの弟):小野田龍之介
ベッティーナ・ブレンターノ(“トニ”の義理の妹):木下晴香
バプティスト・フィッツオーク(野心家の弁護士):渡辺大輔
ヨハンナ・ベートーヴェン(カスパールの妻):実咲凜音
フェルディナント・キンスキー公(ベートーヴェンのパトロンの一人):吉野圭吾
フランツ・ブレンターノ(銀行家であり“トニ”の夫): 坂元健児
家塚敦子、中山 昇、中西勝之
岡崎大樹、鈴木凌平、福永悠二
樺島麻美、松島 蘭、横山博子
荒木啓佑、川島大典、後藤晋彦、田中秀哉
俵 和也、村井成仁、横沢健司
彩橋みゆ、池谷祐子、石原絵理、大月さゆ
島田 彩、原 広実、樋口 綾、吉田萌美
ショルシュ:西田理人
マクセ:井澤美遥

ハズレなしのクンツェ&リーヴァイ作品。
全編ベートーヴェンの楽曲ってどいうこと?
と思ってたのです。
さすがはプロ、それっぽくなるもんですね。
ミュージカルの曲のようになるもんだ。
平原綾香さんが最初にジュピターを歌詞入りで歌った時
違和感感じたけど、今や名曲ですもんね。

曲にあわせて歌が上下するので、歌うのは難しそう。
でも歌うまさん揃いなのでみなさんピシャリぶれずにこなしてます。
ただ、王子の声量がかつてない大きさ。
花總さんにしても
エリザの時強い意志を歌いあげる時は結構強めだったけど、
今回はそれ以上。
みなさん強めでいきましょう、って指示が出てるのかな。
二人ともシングルキャストなのに、
あの声だと心配。

最初と後半に歌うオペラ歌手の方、中西勝之さん?
は響き渡る声で声量が大きくてもとてもクリア
坂健さんもやっぱり上手だなあ、なのですが、
他の方ももちろんみなさん上手とは思いつつ
もう少しおさえてもらってもよかったかな。

あと、ダンサー好きなのに、このダンスシーンはちょっと…
振りも衣装もなんか変。
トートダンサーとかヴァンパイアダンサーとかのイメージだろうけど
周りで動めいているだけで素敵じゃなかった。
せっかくならしっかり踊るシーンを入れて輝かせてほしかった。
トートダンサーもいたのにね。

どうしても気になる横沢さん。
アンサンブルさんの中でも必ずセンターにいるし、
ここぞというパートは横沢さんでしたね。
横沢さんって観てるだけでほっこりします。

好きに言わせてもらえば、
ベートーヴェンの曲ありきで
それに歌詞をのせるのが今回の主軸なので
ベートーヴェンの曲自体はもちろん素晴らしいのですが、
ストーリーに合わせたりそれぞれの思いを表現するためには
やはりそれに合わせたオリジナルの曲の方が
伝わったし感動できたのではないかなと思う。
その合間にベートーヴェンを挟み込む
ではダメだったのかな。

と文句ばかり書いているようですが、
総じて面白かったです。
ベートーヴェンの曲は全てではなくても知っている曲が多くて
お話も展開が早いのでずっと楽しめました。
トニが子どもたちと離れられないことをよくわかっているベートーヴェンが
やっと巡り合えた愛するトニを諦めるシーン、
ここ、泣けたし、ベートーヴェンの楽曲がとてもあってた。
王子は指揮の手元も美しかった。
ポーズも決まってた。

カテコは構成が決まっていて、
地元なのにトークは短めにささっと終わりました。
東京公演ではピアノが上から吊ってあったそうですが、
福岡公演ではありませんでした。

2024年の観劇初めは王子でスタートです。

2023エンタメ回想

みなさまいかがお過ごしですか?
今年は年末が少し暖かく、お掃除やおせち準備も震えずに済みました。
次男だけ帰省中。
穏やかな年の瀬です。

恒例となりましたエンタメ振り返り。
今年のラインナップは下記の通りです。

■ミュージカル・お芝居
1月12、26、30日博多座『エリザベート』3回
1月24日 第43回 新春爆笑寄席
3月15日 ミュージカル『RENT』
3月15日 ナイロン100℃ 48th SESSION「Don’t freak out』
3月16日 ミュージカル『ジキル&ハイド』
3月16日 ミュージカル『ジェーン・エア』
3月17日 舞台『アンナ・カレーニナ』
6月24日 ミュージカル『FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜』
7月11日 音楽劇『ダ・ポンテ~モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才~』
7月11、12日 帝劇『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』2回
7月12日 舞台『ハリーポッターと呪いの子』
8月22日 NODA・MAP 第26回公演『兎、波を走る』
9月8日 万能グローブガラパゴスダイナモス 第31回公演『ひとんちで騒ぐな』
9月24日 PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『桜の園』
9月配信 〈新国デジタルシアター〉演劇公演『骨と十字架』
10月8日 ミュージカル『RAGTIME』
10月11日 ミュージカル『スリル・ミー』
10月14日 ヨーロッパ企画『切り裂かないけど攫いはするジャック』
10月22日 ケムリ研究室no.3『眠くなっちゃった』
11月16日 舞台『尺には尺を』
11月16日 舞台『終わりよければすべてよし』
11月17日 舞台『ねじまき鳥クロニクル』
11月17日 阿佐ヶ谷スパイダース『ジャイアンツ』
11月18日 『無駄な抵抗』
11月21日 博多座『西遊記』
28件

■その他、音楽や美術館など
1月6日 プラネタリウム『QUEEN -HEAVEN-』
2月2日 『野見山暁治展』@福岡県立美術館
3月20日 加耒徹 バリトン B→Cバッハからコンテンポラリーへ
4月23日「ひとりトモフワンマン」@紫明会館 Vol.7
5月26日『野見山暁治の見た100年』 野見山暁二
8月12日 『アーツ・アンド・クラフツとデザイン』
10月8日 TOMOVSKY@きばらしナイト
10月18日 藤田真央 ピアノ・リサイタル
10月31日 ポップサーカス北九州公演
11月17日 ゴッホと静物画―伝統から革新へ
11月24日 「岡本太郎の写真」@九州芸文館
11月24日 田崎廣助美術館
計12件

さて、今年の観劇No.1は

〈新国デジタルシアター〉演劇公演『骨と十字架』

とさせていただきます。

王子の4作品
圧巻のトート閣下から
泣けたジェーン・エア
超話題のムーラン
地味だけど心に響いたRAGTIME
ミュージカル『ジェーン・エア』
どれも素晴らしかったのですが、

それでもこの作品のすさまじさ。

「どうしても譲れないものに直面したとき、
信じるものを否定されたとき、
人はどうなっていくのか、どう振舞うのか」
というテーマがまっすぐに伝わり、
もどかしかったし、考えさせられました。
5人の男たちの会話だけであれだけ惹きつける
役者さんの力量に感動。

それも配信だったのに、伝える力に脱帽でした。

今年を思い返してどうしても一番心に刺さる作品だったので、
昨日急いでレビューを入れました。

今年の観劇収めは「西遊記」と残念だったけど
2024年観劇初めは「ベートーヴェン」でございます。
賛否分かれる作品のようですが楽しみに。

みなさまよいお年を。