Monthly Archives: 7月 2021

You are browsing the site archives by month.

由布まぶし心@湯布院

4連休どこにも行かないなんて我慢できない。
ので、近場で行けるところで湯布院にしました。
子どもがいないとなると、目的は温泉とグルメ。
楽しみが食べ物ってことになる。

日田インターで降りて
お約束の焼きそば「想夫恋」さん。

総本店だからか行列でしたが、
長居するお店ではないので回転は早く、
20分くらいでお席へ。

麺と豚肉とモヤシとネギ。
シンプルな食材なのに超うまし。

慈恩の滝で目を涼めて

お宿に入り、メインストリート湯の坪街道や
金鱗湖をしばしブラブラして

いざ!「由布まぶし心 金鱗湖本店」へ。

ご参考までに書いておきますが、
この時期のせいか、17時ごろにはほとんどのお店は閉まってしまい、
夜開いてるお店は見られず閑散とした状態になります。
こちらのお店は事前に調べて予約しておいたので良かった。
店内満席でしたよ。

注文受けてから炊き始めるそうで、
いくらか時間かかりますが、
立派な前菜をつまみながら待ちます。

来た来た~
牛まぶし(2700円)と
鰻まぶし(2700円)。
どっちも食べたかったので、両方頼んで取り分ける。

1杯目はそのまま
2杯目は薬味や漬物と
3杯目はお茶漬けね。

お値段結構しますが、
なんと!お宿で
「由布市おもてなしクーポン」をいただいたの。
二人で4000円分!
「由布市の活性化に使ってくださいね」って。
はいはい、速攻、湯布院で利用しましたよ。
おかげでノンアルビールも頼んじゃった。
ありがたい~☆

普段こんなに食べることないからさあ、
お腹パンパン。

由布まぶし心

ゴーヤ焼きそば

よしよし、ゴーヤの季節がやってきた。
茹でてサラダもいいし、炒め物でもいいけど
今日は焼きそばにしてみました。

栗原はるみさんの塩焼きそば風に
先に麺だけを炒めて
ゴーヤと豚肉を炒め、オイスターソースなどで味付けて
麺の上に盛る。
ゴーヤの苦さが暑くてもスッキリするんだよな。

ナイスです!

新納骨堂

実家のお墓
というか納骨堂ですが、
古くなってたのでお寺が新しい納骨堂を新築し、
お骨を引っ越ししました。

抽選で決まった順番で
希望の場所をつたえて決まります。
古くて暗い場所から
新築のエアコンも効いたきれいな場所に変わりました。

父や祖父母も気分よいといいけどな。

『首切り王子と愚かな女』

■日時:2021年7月17日(土)13:30
1幕1時間15分 20分休憩 2幕1時間10分
■会場:久留米シティプラザ C列
■作・演出:蓬莱竜太
■出演:井上芳雄 伊藤沙莉 若村麻由美
高橋 努 入山法子 太田緑ロランス 石田佳央 和田琢磨
小磯聡一朗 柴田美波 林 大貴 BOW 益田恭平 吉田萌美

◇Story
女王デン(若村真由美)は、
溺愛していた第一王子ナルが病に倒れてからは国政を執らず、
民は貧しさに疲弊し、反乱の気運が高まっていく。
そこで「呪われた子」として離島送りにしていた第二王子トル(井上芳雄)を、
反乱分子の首を落とすために呼び戻す。
谷に住むヴィリ(伊藤沙莉)は生きる理由が見当たらず、
最果ての崖で首切りの処刑を目にする。
トルはヴィリに興味を持ち、召使いとして雇い入れる。

蓬莱竜太さん、王子が大好きな演出家ですよね。
sasaは『トライアングル』が苦手で敬遠してたのですが、
これがまあ、素晴らしい作品でした。
ファンタジーという薄布を纏いながら深淵。

大千秋楽でしたので、ネタバレよいですよね?

オープニングは「生きる意味がない」というヴィリが
崖に向かうシーンからスタート。
いや、ほんとはステージの四方に
楽屋に見立てた透明な部屋が仕立ててあって
その前(開演5分前くらい)から、
役者さんたちは全員そこに座っています。
その後も、はけることはなく出ずっぱり。

物心つかない時から訳もわからないまま島に送られ、
召使と二人だけで暮らしていたトルは
久しぶりに会った母の愛を得ようと必死。
母から命じられた首切りという役目を全うする。

第一王女という美しい妻はいるけど、お互いに愛情ないから
つまらないし、そもそも従者と浮気してる。
そこに現れたヴィリ。
自由だし、面白いこと知ってるし、カードゲームして
一緒にいて楽しい。
初めてできた心許せる相手。
かくしてヴィリは第二王女となる。

でも、ある日突然、ヴィリが冷たくなるの。
遊んでくれない、相手してくれない。
この変化の理由がちょっと不明でして…。
お友達と話してみて
「あわよくば利用してやろうと思っていた野心家のヴィリに
トルへの情が湧いて、距離を置こうとした」
「子供のできない第一王女が哀れになった」
など。

この時のトルが切ないのよ。
初めてできた心許せる相手に突然見捨てられる。
またしても愛がもらえない。
そしてここで、自分がこれまで同様のことをして
第一王女を傷つけていたことに気付く。

でも、本当につらいのはここからで、
トルは結局、病気のナルの身代わり要員だった。
女王は、トルの元気な身体にナルの魂を入れて
ナルを蘇らせることが目的だったの。
そのために、毎日、呪いの毒薬をトルに飲ませる。
女王からの贈り物だと喜んで飲むトル。

トルの身体をトル。
ナルの身体にナル。

いよいよ身体に変化が現れ、
苦痛に倒れるトル。
3日後にナルに変わることが確定する。

ちょうどそのころ反乱軍が城に迫り、
ヴィリは嫌がるトルの手を引っ張って逃げる。
しかし、逃げる途中で撃たれてトルの身体も終わりを告げる。
これは同時にナルの復活も消えることを意味する。

トルは崩れ落ちる前に
「託す!」とヴィリを前方に押し出す。
ヴィリはトルの意思を受け止め進む。

生まれてすぐに親に捨てられ、
呪われた子として島送り、
戻されたと思えば首切りの毎日、
初めて心を許したヴィリには冷たくされ
最後は兄の身代わり。

自分の人生に意味があったのかなあ、
自分って無駄な人間だったのか?
救いのない人生。

そこでヴァリが言うの。
「無駄なんてない!」

これが全てだと思う。

オープニングの
「生きる意味がない」からの
ラストの
「無駄な人間なんていない」。

人は全て価値がある。

そして、全員に認められなくていい、
認めてくれる人は1人いればいい、
とも思った。
ヴィリは全力でトルを助けようとしたし、
トルの最後の思いを受け止めた。
それでいいと思う。

蓬莱さんは他にもたくさんのメッセージを織り込んでいた
ことはわかるのだけど、1回の観劇で理解するのは無理でした。

途中トルが歌う聖なる歌。
がなり立てる台詞が多い中、
いきなり歌い出してもさすがの清らかさ。
歌のシーンはほんの一瞬だけど心に響きます。
王子が出演なのに歌一個もなしとか
蓬莱さんも諦めきれませんよね。

若村さんは演技派だし、
伊藤沙莉さんはすばしっこい少女がぴったりで
軽やかで愛らしかった。

でも、ファンのひいき目なしでも王子の実力が圧巻。
ストプレでもこんなに素晴らしいってどいうこと?
最大の武器である歌を使わなくても
こんなに感動させる力がある。

蓬莱さんと王子とみんなで
大事なメッセージを時間をかけて
読み聞かせしてもらっているような作品でした。

舞台『外の道』

■日時:2021年7月11日(日)14:00 1時間55分
■会場:北九州芸術劇場 中ホール K列サイドブロック
■作・演出:前川知大
■出演:浜田信也、安井順平、盛隆二、森下創、大窪人衛、
池谷のぶえ、薬丸翔、豊田エリー、清水緑

Introduction(公式HPより)
同級生の寺泊満と山鳥芽衣は、偶然同じ町に住んでいることを知り、二十数年ぶりの再会を果たす。
語り合ううちに、お互いに奇妙な問題を抱えていることが分かってくる。
寺泊はある手品師との出会いによって、世界の見え方が変わるようになる。
芽衣は品名に「無」と書かれた荷物を受け取ったことで日常が一変する。
無は光の届かない闇として物理的に芽衣の生活を侵食し、芽衣の過去を改変していく。
二人にとって、この世界は秩序を失いつつあった…。

はじめてのイキウメ、予想通り難解でした。

感じ取ったのは2つ。

手品を見る。
きっとタネはある、
よくわからないけど、
「手品ってそういうもんだ」で納得する。
人はよくわからなくても多くの場合
「そういうもんだ」で済ましている。
突き詰めることってどうなんだろう。
それはメンドクサくてダサいのかもしれない。

芽衣に「無」という荷物が届き、
どんどん生活を侵食していく。
上演中も、かなり長い時間、会場が暗転し、
真っ暗闇になる。
観客も「無」の世界に落とされる。
そこから這い上がるのに必要なのは「想像力」。
芽衣は「あるもの」と思って想像の手すりをつたい、
光ある世界に戻る。
それはこれまで当然だった秩序が崩れ落ちた
今に通じるものかも。
すべてが消え、「無」となった世界からどう進むべきか。
寺泊と芽衣は、怖いねと言いながら無に飛び込み、
ラストは光=希望が見えた。
想像力→想像力で乗り越えられるというメッセージかと。

役者さんたちは、ナイロンでおなじみの池谷のぶえさん以外は初見。
安井順平さんはなんとなく見たことあるなあ、くらい。
まあ、この主役2人がベテランで安定してますからね。

豊田エリーちゃんは柳楽くんの奥様。
やっくんの息子さん薬丸翔さんは、
立派なアラサーなのね。
声が低めでよかったです。

イキウメ前川さんは、舞台好きには人気の演出家で
一度は拝見したいと思っていました。
でも、やはり凡人にはちょっと難しかったな。