手持ちのチケットが1枚もなくてさみしくしていたところ、
グッドタイミングで王子のチケットが届きました。
『ウェディング・シンガー』福岡公演。
チラシの王子、やけに若い!
たった3年でも、結構変わるもんだね。
年末に『LOVE LETTERS』は観たものの、
あれはまたちょっと違った趣向の舞台だし
王子の本領発揮☆とはいかなかったからね。
お席はそれ程良くはないものの、まずまずといったところ。
東京はまもなく開幕ですね♪
今、気になっているのは、takiちゃんおすすめのレーシック。
眼鏡もコンタクトもなしで物がクリアに見えるのって
想像できないくらい羨ましい…。
sasaの年齢では既に厳しいかもしれないけど、
とりあえず、今日、検査予約入れてみました。
sasaのコンタクトは乱視矯正も入っているタイプで、
普通の近視用より目に負担がかかっているので、
2週間不使用の後しか検査はできないんだって。
なので、2週間眼鏡生活の後に受けることになります。
でも、先日HP観てたら、今って老眼用もあるのね。
普通のより倍近いお値段で、
小柳ルミ子さんが広告塔になってたわ。
sasa、小柳ルミ子と同じカテゴリーに入るのね。
それはちょっとフクザツ…。
観劇マナーについて、ちょっと物申したい!
『金閣寺』はすばらしい舞台だったのに、
観劇マナーが最悪でした。
初観劇の森田くんファンが詰め掛けてたのかしら?
携帯はsasaが気づいただけでも5回は鳴ったし、
2階席なのに身を乗り出しての観劇者多数。
2,3階席では、後方のお客さんが舞台を見られなくなるから
背もたれに背中をつけての観劇って常識でしょ。
というかねえ、
劇場のアナウンスも甘かった。
どこの劇場でもしつこいくらい携帯については注意するじゃない?
「マナーモードではなく電源切ってください」とも言われるし。
そこまで厳しくして欲しかったよ。
確かに、幕間後とかでついうっかりってこともあるから、
耳にタコくらい繰り返しアナウンスしてよかったと思うのよ。
映画程度の気分で来てたのかなあ。
ちょっと鳴るくらい、いいでしょ?って。
バイブ音くらい大したことないよって。
でも、観劇は役者さんも観客も真剣な場なのよ。
し〜んと緊迫したシーンの時にピーピー鳴るからもう最悪。
確実にステージにも聞こえてたはずで、
役者さんたち気を悪くしてるだろうなあと気が気じゃないの。
これほどまでのマナーの悪さは今まで無かったこと。
同じキャナルシティ劇場で、今回以上にシ〜ンとした
王子の『LOVE LETTERS』でも
もちろん、こんなことはなかった。
王子のファンは観劇ファンだからね、
みなさん心得ていらっしゃるわけだし。
森田くんはいつもこんな状況の中でお芝居してるのかしら?
それとも、これは福岡だけ?
◆日時:2月26日(土) 13:30
◆会場:キャナルシティ劇場
◆出演:森田剛、高岡蒼甫、大東俊介、中越典子、高橋長英、岡本麗、
大駱駝艦(田村一行、湯山大一郎、若羽幸平、橋本まつり
小田直哉、加藤貴宏)山川冬樹、瑳川哲朗、花王おさむ
岡田あがさ
「すごい!」とは聞いてたけど、
ほんとにすごいよ森田剛!
アイドルだと思っててごめんなさい!
役者さんなんだ!
森田くんは最初から最後まで全くハケずに
息の詰まるような3時間でした。
またまた難しいテーマなので理解不足ではありますが、
想いだけでも書き留めておこうと思います。
森田くんは吃りの主人公溝口役。
最初の台詞から、え?何?とハッとします。
吃り役となれば、リキんだり、肩に力が入ったりしそうじゃない?
それが全くない。
静かにその人自身としてしゃべる。
「ぼく、溝口ですけど、何か?」くらいの当たり前感で。
それでいて、言葉の最初が出せないことで
外界との間に鍵がかかっている苦悶の表情。
ラストの大事なひとことも、小さな声で発するのです。
見ぶりとか声の大きさとか、そんなものに頼らず表現できるなんて!
三島由紀夫と言えば「美」がテーマだとは思いつつ、
今回印象的だったのは、溝口の内と外、自分と他者の間の壁。
母親、住職、友達にもっと自分に詰め寄って欲しいと熱望しながら
それが叶わず、全ては自分の内に。
住職は罪を叱咤することなく、沈黙という最大の罰を与え、
友人鶴川は溝口に本心を打ち明けることなく自殺する。
なんだかなあ…誰からも返ってこないのよ。
自分ってなんなんだろうって。
人の存在価値って、他者からの反応あってこそのものなのかもね。
とにかく、森田くんは溝口になりきっていた。
それと、亜門さんの演出ですね。
今回は、ダンスシーンもないのでどうなるんだろうと思っていたら、
舞踏集団の「大駱駝艦」さんたちを起用されていました。
役者さんとしても登場するのですが、
舞台装置も大駱駝艦さんたちが人力で移動し、組み立て、
時には自分たちが舞台セットの一部になります。
その動きがね、さすが舞踏家なの。
ずれると台無しの移動をピンシャン動いて、
台詞が始まるとシュル〜リと机の下に消えて行く。
でも、時には下からウヨウヨ動いたり。
こういう踊りの楽しみ方もあるのねって目から鱗。
金閣寺を人が表す発想も常人じゃないよね。
ホーメイ歌手という初耳のジャンルからのキャスティング。
この金閣寺・山川さんが登場すると、
溝口がやっとこさ開こうとした外界との接触は断ち切られる。
耳鳴りのような頭の痛くなる音を出すから
出て来ただけで、嫌〜な雰囲気が漂う。
舞台セットもシンプルなのに、
それが畳の間になったり、道になったり。
この創造・想像力も感動的。
そもそも、スタートは学校の教室のようなところに
今風の若者がばらばらっといるところから始まるの。
そこから一人ずつ小説の朗読を始めて、
スコ〜ンと『金閣寺』の世界に落ちる。
高岡蒼甫くん、へ〜いいじゃん。
大東俊介くん、不気味な程に「いい人」の役ぴったりだった。
ドラマよりずっといいわ。
中越典子さん、気っぷのいい女優さんね。艶もあって見応えあり。
これも役者さんの魅力を最大限に引き出す亜門さんの力だと思う。
大変いいもの観させていただきました☆
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